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  1. 仙台市議会 2000-09-28
    平成11年度 決算等審査特別委員会(第10日目) 本文 2000-09-28


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから決算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、平成11年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第7款土木費、第11款災害復旧費、平成11年度仙台市都市改造事業特別会計歳入歳出決算、平成11年度仙台市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算、平成11年度仙台市駐車場事業特別会計歳入歳出決算、平成11年度仙台市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算についてであります。  社会民主党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。          〔八島幸三委員辻隆一委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  発言願います。 4: ◯辻隆一委員  私からは平成11年度の決算を踏まえて、都市計画街路事業についてお尋ねいたしたいと思います。  まず、都市計画道路中期整備計画を見直しをするということで今案が示されたわけでございますけれども、その整備のあり方について、この間私たちも財政問題やあるいは公共事業の見直し、あるいはまた事業の優先順位のつけ方、そしてまた透明性のあり方、こういった問題も含めて検討を求めてきた経過があります。アクセス30分構想あるいは東西線を含めた公共交通機関を軸とした交通体系の転換を図ること、あるいはまた渋滞対策、特に乗用車の整流化あるいは都心部への過度な流入抑制、道路間のネットワークを整備すると、こういう趣旨で今回の見直しに当たったということ。そしてまた、この見直しに当たって整備の優先性に対して機能面や効果面など、評価指標を用いて判断基準を示したということについては一定の評価をするものであります。  ただ、その際の問題点として幾つか指摘させていただきたいと思います。  その一つは、まず東西線との関連であります。  この東西線を整備するに当たって、特に2路線ほど指摘をさせていただきたいんですけれども、例えば狐小路尼寺線または川内旗立線ということが主な整備の柱になっているわけです。狐小路尼寺線に関しては、例えば何もないところに地下鉄を掘るよりは、確かに都市計画道路と一体として整備した方がいいんだろうということは私たちも言ってきた経過がございます。その問題と、川内旗立線八木山動物公園周辺の駅に結節させるための道路の整備ということ、少なくとも13万2000人を運ぶための一つとしてここを整備するということについては十分理解しますけれども、しかしそれ以降都心部まで線を引っ張ってくるということになれば、逆に自動車を都心部に招き入れて、非常に矛盾を来すのではないかと思うんですけれども、この辺の考え方をまずお聞かせください。 5: ◯建設局計画課長  東西線整備に関連いたしまして、川内旗立線のお尋ねでございますが、今回の見直し案におきまして、委員御指摘のように地下鉄が入る部分の川内、竜ノ口第二、それから動物公園の工区につきましては導入路線といたしまして、またひより台工区につきましては南西方向からのアクセス路線というようなことで、平成13年度から17年度までの前期5カ年内の事業着手予定という位置づけをしてございます。  それから、委員御指摘の東西線に平行して走る区間──これは導入路線でないわけですが、この部分の工学部、それから竜ノ口第一の工区につきましては、実は都心から放射状道路ということで南西地域に対しては整備率が大分低うございます。そういったところで重要な路線だろうという位置づけがございまして、また人の移動のみならず、道路につきましては物の移動を担わなければいけないという観点、それから緊急時や災害時などにも道路で対応するということになりますから、どうしても整備率が低いところについては優先順位が上がってくるというようなことになります。そういったところから、市南西部と中心部、都心部を連絡する道路といたしまして整備の優先性が高い区間であるという考え方でございます。したがいまして、この間の工区につきましても前期、その後の後期5カ年の期間内に整備に着手したいという予定にしているところでございます。 6: ◯辻隆一委員  今お話がありました川内、特に東北大学の工学部の下とか、あるいは竜ノ口の道路は橋をかけるわけですけれども、これはまさに東西線とは全く違うルートで来るということで、その工区に当たっても非常に金も別にかかるんだろうと思います。同時にまた、逆に南の方には長町周辺にさまざまな都市計画道路が今度の整備計画の中でも載っているわけですから、そちらの方で十分対応できるのではないかと私は思うんです。片や八木山動物公園の終点のところに集客のための道路を整備するということの意義と、あえてわざわざ金をかけてトンネルを掘って都心部まで引っ張ってくるということの意義というのは全く違うだろうし、非常に経費の面からいってもおかしくなるのではないかと思うんですが、もう一度お答えいただきたいと思います。 7: ◯建設局計画課長  平行する区間をつくらなければ、それだけ地下鉄東西線に乗ってもらえるのではないかといったことは確かにあると思うんです。しかしながら、公共交通ですべて人の移動、物の移動も含めまして担えるかというような問題と、それから今回の見直しの作業の中では、地下鉄東西線をつくった上で道路をつくった場合どのぐらい車が走っていくか、そして周りの交通環境を改善するか、そういった視点で評価をした結果、優先性が高いということで入れたわけでございます。  ちなみに、東西線の人口フレームと同じものを使いましてやってみたわけでございますが、東西線ができて、なおかつその道路をつくった場合に、我々の予測では物流関連も含めまして1日2万数千台ぐらい交通量として流れると。そういった予測に基づきまして、南西地域に対しては都心と結ぶ放射状環状道路というのは1本もないといったところで優先性が高く出てきたところでございます。 8: ◯辻隆一委員  私は八木山周辺のパークアンドライドとかといったことを整備して、やっぱり鉄軌道に切りかえていくという視点が大事であって、かなりの数になるかわかりませんけれども、あえてまた都心部に道路を整備して車で乗り入れるような構造をつくっていくというのは非常に矛盾しているような気がいたしますので、今後もこの問題について議論をさせていただきたいと思います。  次に、まちづくりの関連で、今度の評価指標を用いていろいろ優先順位を決めてきたことはわかるんですけれども、全体として東西線あるいは長町副都心という市の当面する優先度が高いビッグプロジェクトにどうも傾斜して整備方針が出されてきたのではないかという気がするんですけれども、その辺の考え方をもう一度お示しいただきたいと思います。 9: ◯建設局計画課長  今回お示しいたしました都市計画道路の案でございますが、確かに道路交通を単なる道路だけでいろいろ解決するという視点ではなくて、仙台21プラン、それからアクセス30分構想推進計画に基づきまして軌道系と連携して道路を整備することによって、さまざまな都市交通問題を解決するという視点がございます。東西線ができるという前提に基づきまして、できるだけ車から公共交通に転換させるという視点が重要でございますので、当然それらのアクセス道路については重点的に今回はプログラムに盛り込んだということでございます。
     それから、長町につきましては関連道路が3工区ぐらい実はあるわけでございますが、それらについて現計画では平成12年度までなり平成17年度までということで位置づけをしてございました。今回の見直しにおきましては、後期5カ年の中で1工区だけ全体的な交通需要予測に基づいた整備の優先性から上がってきたといったところでございます。 10: ◯辻隆一委員  私が基本的にお伺いしたいのは、市の優先的なビッグプロジェクトに傾斜していないかということであります。まちづくりの視点から見ますと、特にあちこちで大規模な区画整理事業等がやられているわけなんですけれども、そういったところを市の政策として高く評価をしてやっていくという手法であれば、そういったところの方が点数が高くなって、どんどん優先順位が傾斜されていく傾向にならないかということを私は聞いているのであって、その辺の考え方をもう一回お聞かせください。 11: ◯道路部長  まちづくりにつきましては、予測といいますか、計画を策定する前提条件の中できちんと入れ込んでいるわけですけれども、当然大規模プロジェクトにつきましては、いわば吸引力が強いものは確かに持っております。そういったものは確かにフレーム段階では入れておりますけれども、予測に当たりましては特に大規模プロジェクト優先とかということではなくて、平等に評価しておりまして、その結果をそのまま整備計画に反映しているというようなことでございまして、特に吸引力以外のものを考慮したとかといったことではございません。 12: ◯辻隆一委員  次に、この整備計画の見直しに当たって、住民に対してどのような合意形成を図っていくのかということは非常に大事なことだろうと私は思います。特に、もう買収済みの土地もあったりして、今、市のいわゆる塩漬けになっている土地が云々されたり、こういう御時世ですから、放置することによってさまざまな弊害というものが出てくるということがあると思うんです。そういった買収済みの土地に対する考え方をまずお示しください。 13: ◯建設局計画課長  先行取得で買収した土地の取り扱いにつきましては、現在一般向けの駐車場、町内会などの公共的団体による使用、それから建築工事の一時的な資材置き場等で使ってございます。これからにつきましては、地域の貴重な空間でもございますし、地域のさまざまな要望を踏まえまして、より一層の有効活用をできるだけ図りたいと考えてございます。 14: ◯辻隆一委員  その問題も含めて、今回特に24路線が今度の計画の中で外されたということです。もう既に計画中で住民の期待が高まっている24路線が外されるということになれば、やっぱり地域住民から見ればさまざまな行政に対する不信感も含めて、いろいろな問題も出てくると思いますので、そういった点をあわせて考えを示してください。 15: ◯建設局計画課長  今、委員御指摘のように、今回は24工区を確かに整備計画から外しまして、先送りをせざるを得ない状況でつくったわけでございます。しかしながら、今は事業費を見ますと約2億円しか1工区に投入できない状況にございます。大体1工区当たりの平均の事業費が70億円から80億円ぐらいかかるわけです。そうしますと、単純に割っても1工区完了するのに30年か40年ぐらいかかってしまうと。こういった状況がいいのかということで、実は今回やむなく24工区の先送りをせざるを得なかったということでございます。やっぱり道路も含めまして公共事業の長期化に対するさまざまな御批判もあるわけでございますので、それについてはさまざまな機会を利用しまして市民の方、それから関係地権者の方につきましても理解を得るような方策といいますか、説明を今後しなければならないだろうと考えてございます。 16: ◯辻隆一委員  そういう問題について具体的な説明会を開くとか、あるいはまた何か住民に理解を求めるような方策というのは特に考えていらっしゃることはあるんでしょうか。 17: ◯建設局計画課長  どういった説明の場面をつくるかというお尋ねでございますが、いろいろ要望とか勉強会をやりましょうという地区がございまして、それに対しては個別に説明を申し上げたいと思ってございます。ただ24工区といいますと約20キロぐらいございます。それらの全地権者といいますか、関係者をどういうふうに把握するかといった物理的な問題もございますので、それにつきましてはなかなか難しい問題があって、我々も悩んでいるところでございます。市政だより等の広報紙を使うというようなことももちろんあるわけでございますが、地域懇談会とか、あとは勉強会も含めまして、そういったところで説明したいと今のところは思ってございます。 18: ◯辻隆一委員  4点目の問題として、財政問題に触れさせていただきたいんですけれども、都市計画街路事業費の推移を見ますと、平成6年度の年間200億円をピークに平成11年度では115億円、12年度はもう約半分の107億円という数字になっているわけです。しかし、新しい計画案では平均で年152億円、総額で1520億円という投資が予定されているわけです。  まずこの問題についての一つは、東西線との関連で他のまちづくり事業にはなるべく影響されないようにという答弁をこの間されてきたと思うんですけれども、東西線関連への傾斜ということで既に延期された路線、あるいはまた延期されるようになった路線なんかも含めてさまざまな問題点が出てくるんだろうと思いますし、同時にまたこの事業が一つおくれればおくれるほどほかの事業に対して影響を及ぼしてくるんだろうと思いますので、その辺の考え方をお示しください。 19: ◯道路部長  今回の地域道路網整備計画の改定の大きな原因が、委員御指摘のように厳しい現在の財政状況下にあって事業の長期化というのがかなり深刻な事態にあるという認識のもとに、これでは整備効果の発揮までにしばらくかかるということで、市民の要望にこたえられないということに対してやはり何らかの解決策をきちんと示すべきだということで改定しているわけです。また、今後の取り組みにつきましても、今般のこの財政状況がそう簡単にといいますか、急激に好転するということは基本的にないという認識で整備計画をつくっておりまして、いわば今取り組んでいる事業につきまして確実にこれを執行することで市民の信頼にこたえていくべきだということでつくったわけでございます。  また、東西線関連の事業費につきましては別途措置ということで想定しておりますので、特にこの東西線による事業のおくれといったことは私どもとしては余り考えていないということでございます。 20: ◯辻隆一委員  平成12年度の予算ベースでいきますと107億円、しかし新しい計画では年間152億円と。45億円ぐらいの新しい財源を求めていかないとこの事業はできないという計算になろうかと思うんですけれども、その上積み分の財源の手当てというものはどのように考えておられますか。 21: ◯財政局長  財源の手当てということでございますが、現在見直しを行っています都市計画道路中期整備計画は、私どもの財政構造健全化のための新たな目標と努力ということの方針の財政試算を踏まえた想定でございます。財源といたしましては、当然国の補助制度等の最大限活用ということで、特定財源をふやすということとともに、東西線関連につきましては、前にも御答弁申し上げておりますが、高速鉄道建設基金の取り崩しで対応いたしたいと考えておるところでございます。 22: ◯辻隆一委員  高速鉄道基金の取り崩しも含めてということなんですけれども、これは350億円程度ある基金を活用するといったって限度があると思うんです。本体の東西線そのものに回っていく方がはるかに多いんだろうと思うんですけれども、都市計画道路だけでこの金を使えるというわけではないと思うんです。そういう意味から見ると、非常に厳しい財政を強いられると思うんですけれども、その辺の考え方をもう一度……、これは財政局長でしょうか。 23: ◯財政局長  今、御答弁申し上げましたとおり、特定財源の確保とか基金の多用、これも限度があるということは私も承知をいたしております。したがいまして、事業の必要性、緊急性等を勘案しながら、毎年度の予算の中でのきっちりした見積もりをして対応していきたいと考えているところでございます。 24: ◯辻隆一委員  先ほどの財政局長の答弁で、国からの補助を引き上げるなど努力するというお話もありましたけれども、実は当局からいただいた資料を見ますと、平成11年度の政令都市の道路事業費なんかの比較表を見ますと、仙台市の補助の割合というのが39.8%で政令都市中最下位でございます。また、当然道路の整備率も54.3%で政令都市では一番低いわけですけれども、政令市で一番低い補助の割合ということであれば、当然市の単独事業が多い。逆に言うと市債の発行が今日的な財政の構造をゆがめているということが言えるのではないかと私は思うんです。  それから、人口1人当たりの補助事業費が、これまた1人当たりに直すと全国で4番目──神戸を除けば3番目ということになろうかと思うんですけれども、こういう状況があると思います。こういったことに対して、市の判断というのはどのようにお持ちなんでしょうか。 25: ◯建設局長  国からの補助事業のあり方でございますけれども、平成8年度以降やはり国の重点化施策によりまして、補助事業の事業箇所の絞り込みがなされておるわけでございます。本市におきましてはやはり重点路線対策ということを積極的に示しまして、平成8年度は約70億円の事業費を確保いたしておるわけでございます。  また、御承知のように平成11年度の本市の重点事業でございました仙石線立体交差事業が完了いたしましても、平成12年度の予算はそう落ちないというような形になっております。普通ですと、特別な事業が終わりますとその分引かれて普通の一般街路事業だけが残るというような形でございますけれども、そういうようなことでございまして、今後もそういう財政の確保につきましては国の方に十分働きかけてまいりたいと考えております。 26: ◯辻隆一委員  例えば仙石線地下化事業なんかがあったからといって、その財源が新しく担保されるということではないと思うんです。つまり、今の低い39.8%という補助の割合が結果的に市の全体の財政構造をゆがめている結果になるわけです。同時にまた、この街路事業がうまくいくかいかないかということも、これに対する取り組みというのは非常に大きな問題だろうと私は思います。財政局長は単に国からの補助をふやすと言うけれども、具体的にどのようにしたらふやせるのかということについての基本的な考え方がやっぱり示されるべきだろうと思うんです。例えばアクセス30分構想というのはどのように国に評価してもらえるのか、あるいはまた環境問題とかといったことについてどう評価してもらえるのか、そういった具体的なコンセプト、国に評価を与えていただくような努力というものが必要だろうと思うんですけれども、この辺の考え方をお伺いして、私の質問を終わります。 27: ◯建設局長  確かに今委員がおっしゃられますように、私たちといたしましてもそういうような極端な形で落ちてはいないというようなことで、今のこういうような計画を重点的に絞り込むと、仙台市のまちづくりの中でやっていくというような形のものを今後示しながら、予算確保に努めてまいりたい。そのためには各委員の方々にもそういうものに御参加をしていただくようなこともお願いをいたしたいと思っております。 28: ◯八島幸三委員  私からはJR仙山線とアクセス30分構想との関連、JR仙山線の利便性、安全性向上に向けた取り組みについてお伺いしたいと思います。  まず最初に、陸前落合駅の駅前広場と跨線橋の設置についてお伺いします。  これは栗生団地が造成されて、落合駅の南側に随分家が多くなって、住む人も多くなったわけですけれども、それに伴って南側から駅が利用しやすいように何とか改善を図ってくれないかというような住民要望なども強くありまして、結果的に平成8年から市当局はJRとの交渉、折衝、協議に入っているわけです。ただ利用者からすれば、4年もたってしまったわけですから、余り難しそうな課題でもないのになぜこんなに時間がかかるのかという不満が募ってきておりますし、私もその一人であります。そういう意味では、まずとりあえず平成8年度から10年度までの協議経過、そしてまたその内容についてお伺いしたいと思います。 29: ◯建設局計画課長  落合駅についての協議経過と、それからおくれた理由についてでございますが、まず経過につきましては、平成8年の6月から協議を始めまして、平成10年度末までに10数回ほど精力的に協議を重ねてまいったわけでございます。この間に当然そういった施設をつくればJRの受益が出てまいりますので、それに対する応分の負担ということで跨線橋用地無償貸し付けについて再三協力を要請してまいったところでございますが、なかなか協力が得られないという状況が続いておりまして、時間を要したところでございます。 30: ◯八島幸三委員  一般的に考えて、跨線橋ができれば、南側に住んでいる方が北側に買い物とかなんかで移動するということにも使う場合もあると思いますけれども、しかしもう90%、あるいはそれ以上はJRを利用するために使うということになるんだろうと思うんですけれども、その辺JRと仙台市の考え方が違うようです。JRでは余り営業収益には関係ないよと言っているみたいなんですけれども、何かその根拠についてJRの方ではどんなことを言っていましたか。 31: ◯建設局計画課長  交渉の中身についてというお話でございますけれども、JRの方では駅までにアクセスする施設については基本的に都市側といいますか、行政側でつくってほしいと。中に入った段階、切符を買った段階であればJRの責務という区分をしてございます。確かに今委員御指摘のようにそういった施設は鉄道利用者が使うのが大多数でございますので、我々は何がしかの応分の負担はしてほしいと、その辺の論点といいますか、立場の違いがございまして長引いてございます。  それから、あとは4年間もやってきましたからいろいろな経緯があったわけでございますけれども、基本的には我々は乗客がふえていく、当然利便性が増せば鉄道に乗る人も多くなるだろうという主張もしていたわけでございますが、JRの考え方はそんなに需要増にはつながらないといった主張もございまして、4年間といいますか、暗礁に乗り上げた状況が続いてきたといったところでございます。 32: ◯八島幸三委員  今、御説明いただいたように、私もある意味ではJRの公共性のなさには本当に怒りを感じる一人でありますけれども、ただそうは言っても市長がおっしゃったアクセス30分構想の関連もありますし、仙台市の住民がせっかくある資源ですから何とかぜひ有効に使いたい、あるいは使ってもらうということも一方では仙台市としては取り組んでいかなければならない課題なんだろうと思うんです。そういう意味で今平成10年度までをお伺いしたんですが、昨年度についてどういうような協議をされてきたのか、現在までの経過、状況について教えていただきたいと思います。 33: ◯建設局計画課長  平成11年度におきましては、私どもの主張を言いまして協力要請をやったわけでございます。しかしながら、なかなか進展しない状況が続いていくというのも好ましくない状況でございますので、何とか合意点を見つけ出したいという思いが両者にもありまして、JRの協力のスタンスといたしまして、全国的に波及するということで跨線橋用地についての有償譲渡は譲れないというようなこともございました。それで何とかJRが応分の負担をどこかで見せてほしいということを主張してきたわけでございますが、その中で跨線橋北側の部分の西側に広瀬住宅とか広瀬高校がございますので、西側に行く流動といいますか、人の流れが多くございます。それに対して歩行者専用道路をつくりたいということがありまして、それについては線路伝いにつくりますからその用地について何とか応分の負担をしてほしいという提案をしたところ、JRもそれについては何とか考えようというようなことがございましたので、その辺について両者痛み分けといいますか、出てまいりましたので、今現在は跨線橋用地については有償で市が買い取りましょうと。しかしながら、歩行者用の通路についての用地については無償貸し付けの方法で鋭意協議を詰めてございます。 34: ◯八島幸三委員  少し打開策が見えてきたのかなと思うんですけれども、それに北側には県の子ども病院が建設されることが決まっていますから、歩道を整備をするという意味では大変いいことだと思いますから、ぜひ進めていただければと思います。  今の説明だと、そろそろ大体JRとの協議は詰まって──JRの態度もけしからんことはけしからんですけれども、それにしてもおおむね合意に達したと理解したんですけれども、今後はそういうことで具体的に整備が進むということで理解していいんでしょうか。 35: ◯建設局計画課長  委員御指摘のように、基本的にはそういった方向でやりましょうということで合意してございますので、今後につきましてはそういった用地の問題ではなくて、具体の設計レベルの問題が出てくるという認識でございます。 36: ◯八島幸三委員  今、設計レベルという御答弁をいただきましたけれども、具体的に例えば今年度というわけにもいかないでしょうけれども、いずれにしろ基本設計だとか本設計だとか、あるいは広場のつくり方についてはこんな形でつくっていきたいとかというような取り組みがまずされて、そして建設工事ということになっていくんだろうと思うんですが、その辺のスケジュール的なものというのはある程度出せるものなんでしょうか。 37: ◯建設局計画課長  今後のスケジュールということでございますが、今年度につきましてはそういった合意を受けまして、駅前広場の測量設計を進めてございますし、また広場についての用地取得を年度内に予定してございます。来年度、平成13年度におきましては、跨線橋等の地質の調査、それから詳細設計を行いつつ、JRと設計協議を進めて、できるだけ早く工事に着手するよう頑張りたいと思ってございます。 38: ◯八島幸三委員  そうすると、しつこいようですが、平成14年度あたりには具体的に工事に着手できそうだと理解していいんでしょうか。 39: ◯建設局計画課長  用地境界とか、今言ったさまざまなスケジュールが無事にといいますか、スケジュールどおりにいけばそうなると思ってございます。 40: ◯八島幸三委員  本当に地域の人たちはずっと待ちに待ったというような感じでありますのでできるだけ早く整備されるよう、そしてまた多分南側は結構平地ですから、そういう意味では自転車なんかの利用もかなりあるんだろうと思いますので、ぜひ駅の広場の整備に当たってはそんなところも含めて、あるいは実態調査をしてみるなどして大きさなどを決めて整備を図っていただきたいということを最後にお願いをしておきたいと思います。  続いて、国見駅についてお伺いします。  これは昭和59年2月に請願駅として開業したわけでありますけれども、その後東北文化学園の学生が増加するというようなこともあって、御案内のとおり大変危険性が増してきたと。そういうことで、各方面から安全性確保のための要望、要請、陳情が数多く出されてきたわけでありますけれども、この間どのような安全対策が講じられたきたのか、まずお伺いしたいと思います。 41: ◯交通計画課長  駅舎関連の対策といたしましては、乗降客の増加に対応してJRにおきまして昭和61年度に行き違い設備の整備、平成6年度に改札内旅客通路拡幅とホーム上の安全さくの設置、さらに平成8年度には北側に新たなホームを新設するとともに、臨時改札口設置がなされてきたところでございます。 42: ◯八島幸三委員  整備されてきたのはわかったんですが、仙台市がJRに対してこういうような改善をしてほしいというような要請をしたのは幾つかあるんでしょうか。 43: ◯交通計画課長  近隣町内会やさらに高校のPTA、それから東北文化学園などから要望を受けまして、その都度JRに対する要請を行うとともに、仙台市JR連絡調整会の場におきましても同様の要請を行ってまいりました。 44: ◯八島幸三委員  具体的に例えばホームを広げてくれとかなんとかという具体的な要請というのを今お示しできれば教えていただきたいと思います。 45: ◯交通計画課長  先ほど申しましたように平成8年度まで駅舎のいろいろな改良をやったわけですけれども、それらも要請のうちに入ってございますし、また今もホームが込み合うような状況がありますので、ホームの拡幅等についてもお願いしてきたところでございます。 46: ◯八島幸三委員  現在もますます悪化しているのかなという感じを受けているわけですけれども、あそこは快速がとまらない駅でして、学校の人たちもそうでしょうけれども、快速をとめてほしいというような要望も出ているんだろうと思うんですけれども、なかなかJRの方は受け付けないと。その結果、実現を見ていないわけですけれども、電車の運転手に言わせると、とにかくあそこに入ってくるとすごいお客さんであふれていますから、しかもあそこはカーブなので非常に怖さを感じるんだそうです。怖さを感じて、そういうときは徐行しながら駅を通り過ぎていくという方法もあるんだそうですけれども、でもすぐとまれるようなスピードということはもう本当に歩くか歩かないかぐらいの感じになりますので、それぐらいスピードを落として入ってくると、スピードを落としているということで逆に線路におりてくる人がふえてくる。かえって危険性が増すということで、実はスピードを落とすことができないというような状況まで来ているんだそうです。そういう意味ではいつ大変な事故が起きてもおかしくないような状況になっているんだと思うんです。ですから、私はそういう意味では何とかあそこを当面快速をとめるようなことができないのか。  それから、どうしてもそんなに広いスペースがありませんから、駅の構造を変えていくと。橋上駅、線路の上の方に駅をつくることによって、上からそれぞれ歩行者が南なり北なりに流れるような構造にしないと、まず抜本的な改善にはつながらないのではないかと思うんですが、その辺についての考え方をお伺いしたいと思います。 47: ◯交通計画課長  快速列車の停車につきましては、宮城県鉄道整備促進期成同盟会を通じましてJRに対し要望を行っておりますが、明確な回答はいただいておりません。  また、駅舎橋上化につきましては、JR内部での検討を要請した際に、構造上の検討を行う旨の回答は得ておりますが、事業化に向けてのスタンスは示されていないのが現状でございます。 48: ◯八島幸三委員  本当に困ったものなんですけれども、いずれJRの方でもそれなりに今後とも努力してもらわなければならないわけですが、仙台市としてやっぱりどうするのかという課題があるんだろうと思うんです。今言いましたように、駅の周辺の人の流れをどうつくるのかということが課題になってくるんだろうと思うんですけれども、どうしても学生が動く時間帯については圧倒的に北側の方に向かって動く人が多いわけでして、そういう意味ではその課題をどう解決するのかということもあるのかなと思うんです。そういう意味では橋上駅をつくらせて、そこからストレートに文化学園の方に人の流れをつくっていくというような整備を図っていかないと、まずなかなか安全策の確保というのは難しいのかなと思っているんですが、何か当局の方で考えていることがあったらば教えていただきたいと思います。 49: ◯交通計画課長  橋上化の話については、駅舎自体の拡充を検討することはもとより、安全策として地元から要望が出されております踏切横断の安全性の向上ですとか、それから通行が最も多い東北文化学園大学や仙台高校方面への歩行者対策が必要と考えております。今後ともJRとの適正な役割分担も含め、協議検討を進めてまいりたいと思っております。 50: ◯八島幸三委員  何か具体的に仙台市として検討しているものというのはあるんですか。 51: ◯交通計画課長  先ほども申しましたが、橋上化についてはJRと話を始めておりますし、それから前後の道路についても改良計画は進めております。 52: ◯八島幸三委員  差し支えなければ、こんな計画だということを教えていただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。 53: ◯道路建設課長  国見駅周辺の今後の改善策でございますけれども、国見駅より仙台高校までの市道部分におきまして、市道国見浄水場線と市道国見吉成線の交差点に横断歩道を設置するため必要となる滞留スペースについて用地の取得等を考えております。  それから、東北文化学園大学の歩道幅員が狭く、歩行者の通行に支障を来しているような現状でございますので、それについても改善を今後検討していきたいと考えております。 54: ◯八島幸三委員  ぜひひとつよろしくお願いしたい思います。  アクセス30分構想の関係もありまして、国見駅の利用の仕方を平成11年度にいろんな検討をされてきたと思うんですけれども、私はあそこの利用は、例えばバスと鉄軌道とを結節するというようなことも含めて考えれば、駅の広場をつくらないとなかなか本当の意味での利便性が高まらないのかなと思うんですけれども、そんなことも含めてお伺いしたいと思います。 55: ◯総合交通政策部長  年々増加しております駅周辺の歩行者の安全対策やバス接続時の採算性などの課題整理を含め、アクセス30分構想の理念であります軌道系交通機関の機能強化や公共交通主体の交通体系の整備、こういったものを進める観点から国見駅の利便性向上を図るためのバス結節のあり方につきまして関係部局と連携を図りながらさらに検討を進めてまいりたいと考えてございます。 56: ◯八島幸三委員  ぜひいい形で検討されて、実際のそういうような駅周辺ができ上がることを期待をしていきたいと思います。  次に、最後になりますけれども、仙山線の高架化についてお伺いします。  平成8年の2月に市三役が高架化をするということで意思決定をしまして、それ以降いろいろとJRと打ち合わせを行ってきたわけですけれども、平成8年6月に行われたJRとの協議内容について教えていただきたいと思います。 57: ◯交通計画課長  仙山線と交差する都市計画道路北四番丁岩切線や宮沢根白石線の整備ですとか、既存踏切の除去など、都市交通環境の整備を図る上で高架化の必要性があることにつきましては一定の理解が得られましたが、JRとして営業上のメリットがないとの理由から、費用負担につきましては消極的な姿勢であったと認識しております。 58: ◯八島幸三委員  それでは、平成9年6月に建設省との打ち合わせをしているわけですが、どんな打ち合わせでどういうような結果だったのか教えていただきたいと思います。 59: ◯交通計画課長  これは採択に向けて協議を行ったわけでございますが、連続立体交差事業の採択要件のうち交通量の多い踏切間の距離が1キロメートル以下であることや高架化と同時に区画整理事業などのまちづくり事業が一体的に行われることといった二つの要件が不適合とされまして、この面から現状では採択できないということでございます。 60: ◯八島幸三委員  その後当局からいただいた資料によれば、たびたびJRあるいは建設省との協議、相談を行っているようですけれども、平成11年1月になってJR側は仙山線は当面複線化については予定がないということを明言したようであります。その後11年6月にまた建設省と相談、打ち合わせ、協議をしているわけですけれども、この辺での建設省の考え方はどうだったんでしょうか。 61: ◯交通計画課長  高架化を図るための事業手法といたしましては、仙石線のような踏切除去を主目的とする連続立体交差化事業のほかに、新設の道路を跨線橋として交差させるかわりに鉄道を高架化する限度額立体交差事業がございまして、長町で採用される手法でございますが、こちらの手法であれば可能性があるとの見解を得たところでございます。しかしながら、他都市での事業や国の予算見通しの確実性などの観点から、現段階での事業採択を明言できないとの御意見も同時にいただいたものでございます。 62: ◯八島幸三委員  建設省の方もなかなか難しいという状況で、ただ一方では仙台市にしてみればアクセス30分の関連もそうですけれども、あの周辺に住んでいらっしゃる方も目いっぱいうちが張りついているわけでありまして、そういう意味では高架化によって道路交通の利便性も高めることに当然なるわけでありまして、そしてまた同時に将来的なことを考えれば、できれば複線化ということの願望もあるんだろうと思います。ただ一方では建設省が言うように、あそこはあれだけ地形も非常に複雑ですし、うちが張りついたところで、再開発とかなんとかも同時にと言われても、なかなか連続立交とそういう事業をあわせて整備するということは、もう私も正直言って現時点では不可能。もしどうしてもそのことをやらなければ許可がでないんだということになれば、連続立交はあきらめざるを得ないのかなと思うんですけれども、その辺の考えと、あるいは仙台市としてもう少しこんなようなことを考えながら、何とか建設省を動かしてみたいというような考え方があれば教えていただきたいと思います。 63: ◯交通計画課長  先ほど事業手法についても御説明申し上げましたが、連続立体交差化事業については、国の基準も若干変わってきておりますので、その辺の見通しなども含めまして今後建設省と協議を進める一方、JRに対しても理解を願って一定の負担をお願いしていくつもりでございます。 64: ◯八島幸三委員  今、JRに一定の負担ということを出されましたけれども、この種の事業をやるときに、何か約束事というのはあるんでしょうか。例えば、国が幾ら出して、市が出す分が幾らで、あるいはJRが出す分が何%だとか幾らだとかと、その辺を教えていただきたいと思います。 65: ◯交通計画課長  連続立体交差化事業で申しますと、JRの方がその事業費の10%負担ということになりますし、限度額立体ということになりますと高架下の受益とか、それから踏切除去における受益というふうな費用がJRの負担になるということでございます。 66: ◯八島幸三委員  その辺についてJRはどのように答弁しているんでしょうか。 67: ◯交通計画課長  費用ができるだけ少ない方ということで、限度額立体並みの費用ということであろうと思っております。 68: ◯八島幸三委員  最後に市長にお伺いしますけれども、今落合駅から国見駅、そして連続立交をいろいろとお伺いしてきましたけれども、大体聞いていておわかりのように、なかなか仙台市の思うように事業が運んでいない。もちろん相手があることですから、一定やむを得ない部分はあるんだろうと思うんですけれども、ただ当然JRとしても公共交通機関としての使命ということがあるわけでして、一方では何か局面局面を見ると必ずしもJRに十分そういう認識がない、その結果思うように進まないということにつながっているのかなという感じを私は強く持ちました。市長が言っていますように、アクセス30分構想は大変すばらしい構想だと思いますし、一方加えて仙山線をどう利用するのかということもアクセス30分構想との関連だけではなくて、周辺住民の利便性あるいは道路交通網の利便性を確保するという意味からも大変重要な課題だろうと思うんです。そういう意味からすれば、ぜひ市長みずからか、あるいは助役も含めてか、仙台市挙げてJRに対してきちんと物を言っていく、そしてまた協力要請をしていくということがそろそろ──もうやっているのかもしれませんけれども、やっているとすればもっと強力にやっていく必要性が出てきているのではないかと私は思うんですが、御所見をお伺いして、質問を終わりたいと思います。 69: ◯市長  仙山線の高架化の問題、将来的にはこれは複線化ということをにらみながら、この都市の主要な骨格の軌道としての役割を果たしてもらうという展望のもとに今その整備に向けて努力しているところでございますが、おっしゃるようにJRがなかなか思うようにいかないような状況がございますので、私どもとしましても折に触れてJRに対しまして要請をしているところでございます。今後さらにこの問題の重要性を強調しながら、早い時期に少しずつでも実現できるような手だてを講じてまいる努力をしてまいりたいと存じます。 70: ◯委員長  次に、みらい仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔鈴木繁雄委員、質疑席に着席〕 71: ◯鈴木繁雄委員  委員長、済みません、私は持ち時間がないものですから、話をわかりやすくするために資料を配らせていただきたいんですけれども、よろしいですか。 72: ◯委員長  今、突然言われたので、ちょっと見せてくれませんか。                 〔資料配付〕 73: ◯委員長  発言を願います。 74: ◯鈴木繁雄委員  緑政費についてお伺いをいたします。  平成11年度の緑政費の中でお伺いさせていただきますけれども、今、お渡しさせていただいたのは──予算がなかったものですから枚数が少なくて申しわけございません。8月28日現在の東二番丁と細横丁──細横丁というのは今使わないそうですけれども、晩翠通ですか。私はどうも旧町名を使いたがる男でございますので、細横丁と、その間の94本のケヤキの状況でございます。  この杜の都仙台のシンボルでありますケヤキ並木の保存を平成11年度予算執行でどのように行ってこられたのか、まずお伺いをいたします。 75: ◯百年の杜推進部参事兼緑化推進課長  平成11年度におきましての青葉通のケヤキの保全に対する施用でございますが、養生業務といたしまして50万円、それから養生保全剪定といたしまして1290万円、計1340万円でございます。 76: ◯鈴木繁雄委員  私が写真を撮らせていただいた東二番丁と細横丁の間の94本は、今大変危険な状態になっておると私は思うんです。市長も大変気にされておったと思うんですけれども、実はここの94本のケヤキを私は自分なりにA、B、C、D、Eと分類をさせていただいた。Aはまあ正常、Bは軽傷、Cは重症、Dはもう危篤というような分類をして、これは私は専門的な知識なしで、いわゆる見たところでやってきたんです。8月28日というのは結構暑い日だったんですけれども、その日に私は全部見て歩いたんです。  1番の写真の上の左側、それは同じ東二番丁の方から東の方、駅の方を見たところなんです。同じ日で、実は二番丁から東の方は実に正常に、まさに杜の都仙台の象徴となるケヤキ並木が非常に美しい状態でございます。ところが、東二番丁からこちらの94本というのは、正常なのが16本、軽傷が31本、重症が28本、危篤が18本、こういうふうに私は鈴木繁雄判断で診断をしてきたんですけれども、御当局はどのようにとらえられておりますか。 77: ◯百年の杜推進部参事兼緑化推進課長  青葉通のケヤキの現況についてでございますが、私どもの方といたしましても、ことしの4月、5月に樹木と一緒に芽吹き調査を行っております。また、5月、7月、8月、9月、10月には樹勢調査を行い、ケヤキの状況を調べておるところでございます。  それで、4月から5月にかけての芽吹き調査につきまして、17本ほどの芽吹きのおくれが確認されておりました。また、その後の夏場にかけての調査では、不時落葉が多く見られました。これらは今年の梅雨の雨量が極端に少なかったことや、さらに7月下旬の梅雨明け後における異常高温と日照り、それから水不足が原因ではないかと認識しております。 78: ◯鈴木繁雄委員  この異常高温と水不足というのは、青葉通だけではなかったはずであります。これは仙台全域どこでも大体高温で水不足だったんです。この東二番丁と細横丁の間の94本で異常とみなされたのは17本というお話が今ございましたけれども、私はその逆で、正常なのが16本と。あとはもうまさに異常だと受けとめてきたんです。これは見方によって違います。私は専門家ではございませんからよくわかりませんけれども、ただ市民の目の高さで見た場合にはこういうような見方をせざるを得なかったということでございます。  しからば、いわゆるケヤキの保全の合計1340万円、これはどういう項目といいますか、どこの予算から執行されておるのか。 79: ◯百年の杜推進部参事兼緑化推進課長  青葉区の街路樹管理費から出てございます。 80: ◯鈴木繁雄委員  青葉区の街路樹管理費だと思うんですけれども、しかし私は、財政局、また建設局、いろいろあると思うんです。杜の都仙台のシンボルの定禅寺通のケヤキ並木、青葉通のケヤキ並木をどういうふうに保存し、そして管理していくかというのは、百年の杜構想であるとか悠久の杜とか、そういうのの一つの大きなシンボルだと私は思うんです。特に、これは94本のうち正常なのがたった16本と。あとはもういかれている、大変だということ。実は、10数年前にケヤキの移植のこと、後継木のことでいろいろ問題になったと思います。ケヤキというのは、大体こういう街路樹で使った場合どのぐらいの寿命と見ておりますか。 81: ◯百年の杜推進部長  ケヤキの耐用年数でございますけれども、委員に以前に御指摘いただきましたように、山の中では300年とかそういうところまで育つ木でございます。しかしながら、街路樹といたしまして、私どもの方では1979年に基本方針、保全計画というものをしてございまして、そのときには80年ぐらいを一つの目安としてやっていきたいということでございました。 82: ◯鈴木繁雄委員  そうしますと、このようになってきて1340万円使っていろいろ養生してきた費用もあると思うんですけれども、根本的にこの定禅寺通のケヤキ並木、そして青葉通のケヤキ並木というのをどのように将来持っていくかということを検討をしっかりしていかなければいけないと私は思うんです。そういうことの検討とか、あと後継木の問題とかに取り組んでおられましたか。 83: ◯百年の杜推進部長  仙石線の地下化の工事に伴いまして移設してございますが、それ用に一応後継木を育ててございました。しかし、それが一応完了いたしましたので、残余の木につきましては中田中央公園とか泉の公園等に今植えてございまして、それらの公園に植えてある木につきまして後継木として見定めているところでございます。 84: ◯鈴木繁雄委員  すなわち定禅寺通と青葉通の並木についての後継木の用意はしておらないと解釈をさせていただいてよろしいんですか。 85: ◯百年の杜推進部長  私どもとしては、準備しているつもりでございます。
    86: ◯鈴木繁雄委員  そうすると、中田の公園から後で持ってくるということですね。それは大変結構なことだと思いますけれども、中田の方が今度大変になるとか、それはいろいろあると思いますけれども、要するにそういういろいろな用意をされているということはわかりました。ただ、一番大事なのは、仙台のケヤキ並木、先ほど申し上げましたけれども、植えかえの時期と、そしてなぜ植えかえが必要なのかというようなこと、そして今ケヤキ並木がこういう危篤状態で非常に危機的な状態になっていますよということを広報されたりなんかしたことはございますか。 87: ◯百年の杜推進部長  市民からのお尋ねとかにつきまして、私どもでお答えをしているときはございますけれども、改めて私どもの方からそういった積極的な働きかけはいたしておらないところでございます。 88: ◯鈴木繁雄委員  これは私は積極的にこちらの方から市政だよりとか、いろいろな便りを使って──今仙台市の市長が悠久の杜、百年の杜構想と打ち出しているならば、これは私はまさにシンボルではないかと思うんです。そうしましたら、これは今こういう状態にあるんです、これは何年まで植えかえをしますというようなことを──植えかえのときになってやるから、もう少し養生したらもつのではないかとか、せっかくこの木は大きな木に育ててきたのにもっと長生きさせられるんじゃないかとか、いろいろなそういう論議になってしまうんです。そして、行政がはざまに入ってしまって何もできなくなってしまったりすると。前に青葉通でケヤキを5本移設したときこれで大変な論議になったでしょう。やはりこちらから積極的にこれはこういうふうにやりましょうというのを今のうちから市民に問いかけていかなかったら、このシンボルであるケヤキ並木、一人一人の気持ちが入っている仙台のケヤキでございます。そうしたときにやはりこれを植えかえるということは、やはりなかなかの努力が必要だと思うんです。そういうことをやっぱり積極的に私はやっていかなければいけないのではないかと思います。  それからもう一つ、この東二番丁から細横丁の間のブロックだけがなぜこんなに大変なことになっているかということを、この原因究明をやられましたか。 89: ◯百年の杜推進部参事兼緑化推進課長  暫定的な調査ではございますが、いろいろな原因があろうかと思いますが、一番大きな原因は水位の変化による水不足ではないかと調査した結果考えております。 90: ◯鈴木繁雄委員  私もそのぐらいは思いつくんです。ただ、科学的なデータがなければ──なぜここのブロックだけがこんなにひどくなったのかというのをやっぱり科学的な調査をすべきだと思うんです。私は多分地質、地盤のいろんな関係も違うのではないかと思うんです。水位というのは、いろんな形で雨水の整備が進んだり、地下鉄を掘ったり、あと電気のケーブルで下を掘ったりとか、どんどん都市というのは水脈が変わっていきますから、それもあれですけれども、私はここの地域だけこんなにひどくなったというのをやっぱりもっとちゃんと調査をすべきだと思うんですけれども、いかがですか。例えばボーリング調査をするとか、そういうことをやったことがありますか。 91: ◯百年の杜推進部参事兼緑化推進課長  部分的にはやったことがありますが、植物環境に適正であるかどうかということにつきまして、地質とか土壌とかあるいは大気とか、そういうものを総合的に調査検討していきたいと思っております。 92: ◯鈴木繁雄委員  仙台はせっかく杜の都と言われて皆さんから親しまれており、そして皆さんから期待をされておるわけです。やはり全国に先駆けてこういう都市の緑化、そして街路樹のさまざまな新しいデータの蓄積をして、そしてまちをつくっていくというようなことがあってもよろしいのではないか。そして、いろいろな資料、そして調査、科学的なデータ、そういうことを総合的にやっていって初めて私は悠久の杜、そして百年の杜構想というのがしっかりとしたものとしてでき上がるのではないかと思っております。いつの日か、早い時期にこの青葉通から細横丁の間までのケヤキの植えかえというものを考慮、そして植えかえをするためにはそこの地盤なり地質なり、そして環境をどうやっていくかということをしっかりと調べていかなくてはいけないんだと思います。そのためにはいわゆる青葉区の街路樹管理費というようなこと、今まではそれで結構でしょう。しかし、こういうような時代になってくれば、やはり定禅寺通、青葉通、そのシンボルであるケヤキ並木をどうやって守っていくか、そうしてどうやって養生していくかというのは、私はしっかりした予算をつけて、しっかりした行動をとっていかなくてはいけないと思います。市長、いかがでございましょうか。 93: ◯市長  緑の保全という一つの百年の杜の分野がございまして、そういう線に沿いましても、また杜の都のシンボルという中心部における象徴ともいうべきケヤキ並木でございますので、御説の中のさまざまな問題点につきまして、総合的にこれの原因調査なり、あるいは時の推移によって見えない部分での変化がどうあったのかということ等々、さまざまな面からその総合的な原因調査の徹底をいたしまして、同時にまた限度がございますので、植えかえの後継樹の問題等も含めて、この区間だけではなくて、ケヤキ並木全体につきまして総合的な対策を講じたいと考えます。 94: ◯鈴木繁雄委員  最初に申し上げましたけれども、どうぞこれを市民の皆さんにもっと公表していただきたい。そして、もっと皆さんに関心を持っていただくような、そういうこともぜひ積極的にやっていただきたいと思います。 95: ◯委員長  民主フォーラムから発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔佐藤わか子委員、質疑席に着席〕 96: ◯委員長  発言願います。 97: ◯佐藤わか子委員  私の方からは、土木費中緑政費、公園管理費の中の青葉の森運営管理費2200万円に関連して質問させていただきます。  まず初めに、この青葉の森、一体これは公園なんでしょうか、自然の森なんでしょうか。どういう位置づけでつくられたのかお伺いします。 98: ◯建設局管理課長  青葉の森の位置づけといたしまして、都市公園ということで、その種別といたしまして都市緑地となっております。 99: ◯佐藤わか子委員  実は、なぜこういう質問をしたかというと、青葉の森が何をしているのかよくわからないんです。管理センターがあるんです。管理センターがあるので、場所的にも宮教大のすぐ裏というとてもすばらしいところにありますから、自然の森なのかなというようにも思っていたんですけれども、管理センターが何かやっているというのも聞いたことがないんです。例えば、太白区にある自然観察の森なんかはよくバードウォッチングとかガイドウォークとかいろいろやっていまして、こういうような活動が市政だよりにもよく載っていますよね。これは市民に自然に親しんでもらうんだという目的がはっきりしているわけです。ところが、この青葉の森はそれがよくわからないんです。  そこでお伺いしますが、平成11年度青葉の森管理センターでは市民向けにどういう活動を行ったんでしょうか。関連しまして、2200万円の運営管理費の内訳をお示しください。 100: ◯建設局管理課長  青葉の森の職員の配置につきましては、管理を中心として配置いたしておりますので、特別な活動はいたしてございません。  それから、2200万円の運営管理費の内訳でございますが、人件費が1800万円、除草、清掃等の委託料が210万円、光熱費が70万円、その他が120万円となってございます。 101: ◯佐藤わか子委員  特別なことをしていないというんですけれども、せっかく管理センターもありますし、職員も配置しているわけですから、やっぱり自然観察の森のような活動ということはできないものなんでしょうか。その辺もう少し詳しくお伺いしたいと思います。 102: ◯建設局管理課長  職員体制としましては、嘱託職員等を5名配置してございます。今後の問題としまして、太白山自然観察の森等と相互交流を図るなどして、積極的に展開してまいりたいと思います。 103: ◯佐藤わか子委員  済みません、ちょっとよくわからないんですが、つまり今いらっしゃる職員の方は山の知識を持っているとか、動植物の知識を持っているとか、そういう自然に詳しいレンジャーという方を採用しているのではなくて、申しわけありませんが、普通の職員の方を5名採用されているということでよろしいでしょうか。 104: ◯建設局管理課長  先ほどもお答えいたしましたけれども、管理を中心として配置してございますので、特別そのようにいたしておりません。 105: ◯佐藤わか子委員  ただ、パンフレットをごらんになったかと思うんですけれども、パンフレットにはもし何かそういうことがありましたら、ぜひ案内いたしますので私どもの方にお声がけくださいとちゃんと一筆入っているんです。ところが、市民の方がわざわわざ青葉の森に行って、一緒にガイドしてくださいと言って、はっきり言って何もわからない方がガイドするということになるんでしょうか。普通の方でもいいですよ。ただ、そういう方に少し研修をするなりして、せっかく青葉の森にある自然を勉強してもらうとか、レンジャーに来てもらって研修してもらうとか、そういうことをやっぱりお考えになるべきだと思うんですけれども、そういう活動はなされてこられたんでしょうか、お伺いします。 106: ◯百年の杜推進部長  大変失礼いたしました。私どももやはり管理が主体でございますけれども、やはりそういった皆様方に御案内するというようなこと、これは自然観察の森でも行っておりますので、やはりそういうことを中心にこれから拡大をしていきたいと。職員の訓練もしていきたいと考えてございますし、現実には今ジャングルの森等々で御案内をしている場合もございまして、たまたまそういうタイミングが合わなかった点もあるかと思いますが、その点につきましては失礼いたしました。 107: ◯佐藤わか子委員  何か私が質問しているのとちょっと違う──ただの道案内のガイドをお願いしているわけではないので、もう少し専門知識を持った方を置いていかれたらどうでしょうかということでお願いしているので、ぜひその辺も御検討ください。  次に、入園者数についてお伺いします。  実は、私はこの青葉の森の自然が大好きでよく行っているんです。ところが、残念なことに、たまたま私が行くときがそうなのかもしれないんですけれども、いつも閑散としているんです。11年度の入園者数と、またオープンしてからの入園者数の推移をお示しください。 108: ◯建設局管理課長  入園者数につきましては、平成7年度が約1万7200人、平成8年度が約1万9200人、平成9年度が約2万人、平成10年度が約2万600人、平成11年度が約2万4200人となってございます。 109: ◯佐藤わか子委員  私が想像していたよりはたくさん入っていらっしゃるようなんですけれども、推移的にもふえているということなんです。大変すばらしい自然の森なんですけれども、実際に市民には余り知られていないように思うんです。私の周りでも、青葉の森と言ってもどこにあるか知らない人さえいるんです。青葉山公園と勘違いしている人さえいるんです。  そこでお伺いしますが、市民に広く知ってもらうために、また青葉の森に来てもらうために平成11年度に取り組まれた内容をお示しください。また、何かイベントのようなこともやられたんでしょうか、お伺いします。 110: ◯建設局管理課長  市民に対するPRといたしましては、市民便利帳、それから環境学習ガイドなどの刊行物、そのほか市役所本庁舎、都市緑化ホール、野草園、太白山自然観察の森などにおいてパンフレットの配布をいたしております。 111: ◯佐藤わか子委員  パンフレットを配布しているからそれで市民もわかってくれるだろうという発想かと思いますけれども、いつも申し上げるんですが、パンフレットを配ったからといって広く知られるということは少ないと思うんです。今までいろいろ答弁を聞いていますと、何か市民にアピールしていこうとする姿勢が足りないのではないかと感じるんです。でももしそうだったら、物すごくお金をかけてつくった意味がなくなってしまいますよね。やっぱり市民に利用してもらって初めて青葉の森なのではないかと思うんです。ですから、何か今聞いていますととても中途半端な施設のように聞こえるんですけれども、今後この青葉の森をどのように運営されていかれるおつもりなのか、その方向性をお伺いしたいと思います。 112: ◯百年の杜推進部長  青葉の森につきましては、本市の中心に隣接しております貴重な都市緑地でございますし、また公園機能も備えているところでございます。こういった身近な自然と触れ合える場として市民の皆様に親しんでいただけるように今後は改善を図りながら、例えば青葉の森のパンフレットをいろいろな形で皆様に御提供できるよう、あるいは市政要覧等につきましてもいろいろ御案内をさせていただきながら、私たちも積極的に委員の御要望にこたえられるように努力してまいりたいと考えてございます。 113: ◯佐藤わか子委員  本当にせっかくすばらしい自然なので、もっとPRされたらよろしいかと思いますので、よろしくお願いいたします。  青葉の森の最後の質問としまして、わんぱく広場なんですけれども、わんぱく広場に外国製の木製遊具があります。ジャングルの森というんでしょうか、名前がちょっとはっきりしないんですけれども、これは何年前に設置されて、そのときの価格は幾らだったのかをお示しください。 114: ◯建設局管理課長  設置年度でございますが、平成5年度に周辺の環境整備も含めまして約2億円でございます。遊具それ自体につきましては、1億5000万円となってございます。 115: ◯佐藤わか子委員  夏休みなどはたくさん子供たちが訪れるんでしょうけれども、さっき申し上げましたように、私が行くと余り子供の姿とかが見えないんです。この遊具自体の利用状況をお伺いしたいと思います。 116: ◯建設局管理課長  利用状況でございますが、平成9年度が1万7000人、平成10年度が1万6000人、平成11年度が1万5000人となってございます。 117: ◯佐藤わか子委員  そうしますと、先ほどの数字とほとんど変わらないということは、入園者数というのはほとんど遊具のところに行っているということになりますよね。1日平均33人ぐらいですから、私が想像していた数字よりは多かったんですけれども、でもそんなにすごく子供たちが利用しているというふうには言えないなという思いもします。  利用状況だけではなくて、この遊具の問題の一つに木製というのがありまして、やっぱり腐ってきてしまうんです。購入するときにスウェーデン製ということで日本の木材よりは固いという約束というか、長もちするということで購入されたと思うんです。そのときは何年ぐらいもつということで判断してこの購入を決められたんでしょうか。 118: ◯建設局管理課長  木製遊具の耐用年数につきましては、約15年程度ということでございます。 119: ◯佐藤わか子委員  そうしますと、平成5年設置ですから、15年が一つの目安かなということだと思うんですけれども、実は3年ぐらい前に腐ってきて危ないところがあるという指摘で補修されたと聞いていますけれども、今の状況はどうなんでしょうか。やっぱりその都度指摘されれば腐っているところは修理されて、安全性に配慮してやられていると思いますけれども、今までどのような補修をされてきたか。また、その補修の費用はどのぐらいかかったんでしょうか、お伺いします。 120: ◯建設局管理課長  修理の状況でございますが、平成11年度に遊具の屋根等の塗装を行ってございます。費用につきましては168万円となってございます。 121: ◯佐藤わか子委員  私が聞いていますのは、もうちょっとほかの部分も修理していて、水が入らないようにキャップをしたとか、そういうようなことも聞いているんです。木製の遊具ですから、やっぱりこれからも安全に使い続けるとすれば補修を繰り返していかなければならないわけですが、耐用年数ということもありますので、どこまで補修をしてもたせるかというところが今問われているのではないでしょうか。この遊具があるために見張り小屋もあるんです。やっぱり安全に子供たちに遊んでもらうためにはしようがないことだと思うんですけれども、職員も2名配置しているんです。ですから、利用者の数に関係なく、利用者がゼロでもこの遊具がある限り職員は配置し続けなければならないわけなんです。やっぱりそういうことを考えると、こういうことを言うと本当にはっきり言って申しわけないんですが、お荷物施設のようになっていく可能性があるのではないかと思うんですけれども、仙台市としてこのわんぱく広場の木製遊具を今後どうされるおつもりなのかをお伺いしまして、私の質問を終わります。 122: ◯百年の杜推進部長  木製遊具につきましては、七北田公園とかいろいろなところに設置してございまして、大変子供たちに人気のある施設でございます。しかしながら、今委員が御指摘のようなことも考えられますので、これからは利用者の意向を聞きながら適切に措置させていただきたいと考えてございます。 123: ◯委員長  次に、自由民主党・市民会議から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔大内久雄委員、質疑席に着席〕 124: ◯委員長  発言願います。 125: ◯大内久雄委員  平成3年のこの決算等審査特別委員会で発言をし、そして答弁をいただいた関係も含めて、公園整備81億円の一部でありますけれども、海岸公園の整備の現状について、そして今後の対応についてお聞かせいただきたいと思います。  これは、岡田字砂原地内に貞山堀が通っていて、所有者不明の橋があったわけであります。これは老人を含めた海岸清掃のボランティア活動をやった方々から大変厳しい指摘を受けて、何とかしてくれという強い要望があって、車の乗り入れ禁止条例をつくってはいかがでしょうかという提案を含めてお尋ねをした関係でありますけれども、おかげさまで昨年の春だと思うんですが、橋の所有者が決まって、ようやく海岸に乗り入れをさせないような防護壁もつくることが可能になってきたということでありました。その提言、提案をするときに、関連質問をさせていただきながら、あの橋を渡って右側の方の民有地の用地買収を急いだらいかがでしょうかということも、個人的に行って話してしまうと不動産業みたいになってしまいますから、議会の中でお尋ねをさせていただいたわけであります。  そういうことで、いよいよ橋の所有者が決まって、海岸に車の乗り入れができないようにテトラポットの大きいものを二つ、三つ設置をしていただいて、安全なる海水浴が平成12年、つまりことしの夏、事故なしで管理運営ができたわけでありますけれども、そこを聞きたいのではなくて、その議会答弁のときにあの橋の所有者がわかり次第、市道認定をして、そして用地買収に努力をしていくという議会答弁があったことを忘れられては困るんです。これは特別委員会ですから、記録もちゃんと残っていると思うので、そこを調べていただいても結構でありますけれども、だからぎりぎりやれというのではなくて、あの橋の問題がせっかく決まったのでありますから、これからの用地交渉にどういう御努力をなさるのかお聞かせをいただきたいと思うんです。  このことは、この議会の一般質問で海岸公園の整備が当初平成15年度完成の予定でありますということで私の質問に対する当局の答弁でもあったわけであります。ところが、一般質問での質問者に対する答弁は、まだ延びますということになったわけです。これはやっぱり財政事情だからやむを得ないと思います。しかし、私が言いたいことは、これからいろいろお尋ねをさせていただく宮沢根白石線も含めて、質問者に対して何の知らせもなくて、いきなりぼんと別な方向で報道されたのでは、何のために議会活動、市民の要望にこたえるためにやってきたのか全然わからない部分があるんです。私は怒っているのではありませんから、そこら辺も含めてお聞かせいただかないと、これからの議会活動を何のためにやっていくのかわからないようになりますので、まずその点をお聞かせいただきたいと思います。海岸の問題。 126: ◯百年の杜推進部長  お尋ねの砂原地区の用地の関係でございますけれども、この地域におきましては昭和62年と平成6年、委員に御指摘いただいたとおりでございまして、地域全体の立ち会いを含めた境界の確定測量を行っておりますが、そのとき不調になっている経過もございます。委員御指摘のように橋の所有者等もわかったところでございますので、今後はそれらも含めまして用地買収に全力を投球してまいりたいと考えてございます。ただ、地権者の合意がなかなか得られないという難しい点がございますので、それらの努力を重ねてまいりたいと考えてございます。  また、先ほど本会議で局長が御答弁申し上げましたように、財政的な問題で平成15年完成が難しいということでございまして、唐突にそのようなことになりましたことにつきましては、地元の方々にこれからいろいろな場面を通じまして私どもで理解をいただくように努力してまいりたいと考えております。 127: ◯大内久雄委員  この海岸公園の事業決定は昭和46年ですから、もう30年です。30年の中で民有地そのものの用地買収の交渉も、本来ならもう少し全力を挙げて関係者に御協力を願うのが私は当局ではないかと思うんです。事業決定は地権者がしてくださいとお願いした件ではないんです。海岸公園をつくろうということで建設計画を立てたのは市長も含めて建設当局ですから、ここら辺はしっかりしてもらわなければ困ると思うんです。その橋の問題が解決した、その右側の民有地は全部境界不確定ではないはずです。確定している部分もあります。この部分についてはやっぱり用地買収をしていって初めて、関係の境界確定に不同意の方については「ああ、そうか、ここまで来た以上は我々も同意をせざるを得ないのかな」ということもあるだろうと思うんです。境界確定していないのは、結局土地登記簿謄本で仮に100坪となっていたところが、現地が1,000坪ぐらいある方もあるそうであります。私も現地を見たのでありますけれども、私は確認したのではないからよくわかりませんが、そこら辺の一部分だけが境界不確定であって、あとは確定していると私は理解しているんですけれども、そこら辺はどうなんでしょうか。 128: ◯百年の杜推進部長  その土地でございますが、細長い土地で全体に影響を及ぼしているものでございますので、部分買収はなかなか困難であると考えてございまして、なお努力させていただきたいと考えております。 129: ◯大内久雄委員  それでは、本件については努力に期待をして終わります。  次でありますけれども、富山国体がいよいよ来月から始まるわけでありますが、ここで参加する馬術関係の合宿を今新しい馬場でやっておるわけですが、いよいよ来年の6月あたりリハーサルの予定だろうと思います。これに向けて、当時の建設計画の中に県道亘理塩釜線のあの馬場の西側に信号機つきの道路改良工事を予定していたと私は記憶しているんでありますけれども、そういう関係はいかがになっておるのでしょうか。  ということは、今の馬場で練習している選手諸君、そしてあと馬主の方が馬の輸送についてなかなかあの亘理塩釜線に出にくいんです。無理無理旧亘理塩釜線──松林の根っこでありますけれども、そこを通って新しい団地の信号機のところを渡って馬を輸送する。こういう関係もありますので、現状も特に馬場の向かい側はゆるいカーブでありますがゆえに交通事故──人身事故もですけれども、死亡事故も2件も出ております。危険な場所でありますから、できるだけ早く、予定がなかったとすれば早く建設計画に織り込んでいただいて、信号機つきの道路改良をやっていただきたいと思うんですが、その件はいかがでしょうか。 130: ◯百年の杜推進部長  馬場の施設につきましては完成をさせていただいて、今現在道路の拡幅工事に入っているわけでございますが、それに当たりまして警察当局とも十分に協議を重ねてまいりましたけれども、設置につきましてはなかなか困難であるということが示されてございます。しかしながら、私どもといたしましてはなお具体的な方策の検討をさせていただきながら、公安委員会、警察との意見交換を重ねて、設置について努力してまいりたいと考えてございますので、御理解をいただきたい。 131: ◯大内久雄委員  そうすると、相当時間がかかるように、あるいは場合によってはだめになる可能性もあるということで今は受けとめるんですけれども、そうではない、時間はかかるけれども必ずそういう見通しが立つということで理解してよろしいんですか。 132: ◯百年の杜推進部長  具体的な方策ということにつきましては、警察、公安委員会等の見解等もちらっと聞かされてございまして、それらにつきましても具体的な検討を重ねたいということでございますので、ひとつよろしくお願いいたします。 133: ◯大内久雄委員  また公園の関係に若干戻らないと最終になりますから、教えていただきたいのは、用地買収も含めて100%終わって初めて海岸公園の整備完了ということになるんでしょうけれども、今の馬場の東の方に展望台をつくる建設計画が当初予定にあったわけでありますけれども、そこはどうなったんでしょうか。 134: ◯百年の杜推進部参事兼緑化推進課長  基本構想当時はそのような計画を練っておりましたが、現在自然環境等に配慮いたしまして、その計画は中止しております。 135: ◯大内久雄委員  自然環境の問題が出てしまうと、オオタカの問題になってくるだろうと思いますけれども、しかし展望台は自然の観察をする──海岸公園の観察は歩いただけではいい観察はできないんです。例えばあそこの井土浦川というのは、藤塚と井土浜とのちょうど中間に水門があって、その東側に干潟がありますから、そういうところの観察も含めてあの展望台をつくってやろうとしたのが、これは建設当局の計画なんです。それが今になってその答弁をされると、我々と、そして土地所有者の間によって事業決定したときに、説明の中ではこういうことも想定しながら立派な海岸公園としてつくりますので、事業決定に御協力を願いたいということの発想であります。事業決定前は別荘でも何でも建てることができる今の海岸公園、昔の松林です。仙台市の計画はそのときそのときによってひっくり返っていくのかとなると、やっぱり地権者は、市民は声を大にして怒りたくなる。これから宮沢根白石線で声を大にするかもしれませんけれども、そういう関係も含めて、やっぱり計画変更をするのであれば、関係者の方々にまずもって説明をして、今財政もこうだ、あるいはオオタカの関係があって自然環境──課長は言わなくとも、私の推測では自然の問題が出てきたその言葉から言えばまた何だかんだとなるから、ちょっと難しいのかなと。答えはなくとも結構ですけれども、そういう計画があったにもかかわらず、今のお話ですと中間で変更した。これでは関係者が納得しません。もう少し心のこもった答弁を願いたいと思います。 136: ◯百年の杜推進部長  休止というお答えを申し上げまして大変恐縮でございますが、いろいろな施設がまだ残ってございますので、私どもといたしましても鋭意努力をさせていただきながらその完成に努めていきたいと思います。  また、それらにつきまして、委員御指摘のように地域の住民の方々と話し合いを持たせていただきたいと考えてございます。 137: ◯大内久雄委員  私はぎりぎりかけてぎりぎりの答弁をもらおうとは思っておりません。しかし、先ほど申し上げましたように、個人的な地権者はそれぞれの高額な当時の金額で、別荘建設にも何とかしてくれということで売り買いが近くなったときにぼんと都市計画、事業計画が上がってきて1年半後に事業決定ということになったその経過を踏まえると、やっぱり今の答弁だと私が仮に地権者だとすると怒りたくなります。  では、財政局長にお尋ねをしておきたいんですが、財政事情はよくわかります。わかるけれども、議会の中で基本的な建設計画を出した以上は計画変更するのであればそれなりに答弁をすべし、あるいは説明をすべし。財政的にどうしてもだめなときは財政当局も建設当局と一緒になってやっぱり質問者に対する答え、あるいは土地地権者に対する説明を十二分にしていただかないと、何のために土地を提供しながら安い金で──松林が安いのはしようがないかもしれませんけれども、やっぱり持っている方からいえば幾らでも高く売りたくて、そして生活設計にプラスしていきたというのがだれでも同じ考えだろうと思うんです。そういうことも含めて申し上げますと、今の件について財政局長として建設局をぎりぎり押さえ込んだという感じがありますので、財政局長の考え方を今後の問題も含めてお聞かせいただきたいと思います。 138: ◯財政局長  今後建設局とその辺は十分詰めてまいりたいと思いますけれども、やはり計画を変更する際には住民に対する説明責任というものはきっちり果たすべきだと私も思っておりますので、そういう対応をいたしたいと存じます。 139: ◯大内久雄委員  財政局長のお答えと、あと建設当局の答えもあわせて欲しかったんですが、まず天野部長からもう一回お聞かせいただきたいのは、展望台の平成15年の完成がまた延びたということは一般質問でもよくわかりましたから、それをけしからんとは言いません。しかし、腹の中はちょっとそういう気持ちになっている部分もありますけれども、言葉には出しませんが、やっぱりそこら辺も含めて今後の問題、そして当初計画した、あるいは住民に説明した部分も含めてこうなりますと、場合によっては平成13年にもう少し思い切った建設の見直しもあるかもしれないとかという、そこら辺は遠慮なく、これは議会ですから、イエスなのかノーなのか、あるいはどうしてもこれだけはだめでこれはやりますというその基本的なことを私はやっぱり言っていただきたいなという気持ちで今お尋ねしているのでありますから、これは局長から御答弁を願いたいと思います。 140: ◯建設局長  今、いろいろなところで残事業ということであります。また、今計画的に残っている荒浜地区、それから今の馬場の国体が終わった後の整備の仕方、そういうもろもろのものがございます。それから、井土浦の方の問題もいろいろございますので、るる検討しながら皆さんのところにお示しをしながら変更をかけていきたいと思っております。そういう関係で今回の見直しというものをかければ、平成15年はちょっと無理だなということでお示ししたわけでございます。よろしくお願いいたしたいと思います。 141: ◯大内久雄委員  それでは、引き続き県道亘理塩釜線の問題をお話しさせていただきたいと思います。  今、この県道については建設当局は県と一緒に共同管理というか、共同事業というか今亘理塩釜線の路盤の補修が夜間行われております。私のお尋ねしたい点は、名取川の大橋の問題であります。2年ほど前から住民の強い要望があって、大橋にかかっている歩道が余りにも狭くて、7メートルぐらいの風ですと自転車の通行人がひっくり返る可能性がある。河川敷ですから陸の方で7メートルでも下から巻き上がってくる風に乗って3、4割プラスして、つまり7メートルが10メートルになる。相当危険な歩道であります。同志県会議員と県の方に約1年半から2年かけて陳情しながら、県当局の努力に期待をしてきたところであります。  ところが、たまたま8月の初めにあるところに家庭訪問をし──これは選挙の関係ではなくて、その方の要望にこたえるために私も訪問したわけでありますが、たまたまある県会議員の後援会便りを見せられたわけであります。これは渡辺建設局長に県の方の考え方がこのようですから県の方に行って話をして、少し仙台市当局も県とすり合わせをしながら住民の要望にこたえていただきたいという強い要望を私は申し上げてきたつもりであります。局長の方から何の返事も来ないうちに、今申し上げたようにある家庭を訪問したところ、県会議員の後援会便りを見せられたんです。「大内さん、あなたにお願いした件は、もう既に決まったようですよ」と。つまり、歩道のつけかえであります。後援会便りにはもう歩道は建設決定しましたという報道なんです。私はきょう持ってきておりませんが、どうしても欲しければあしたにでも……、そういうことで決定した後援会便りがあります。  そうなればそれで私は非常にありがたいんです。ありがたいんでありますけれども、このことも建設局長に陳情要望しながら、全然答えが返ってこないうちに後援会便り。その後援会便りが違うのであれば、それはそのとおりで結構でありますけれども、そういう方向で歩道の建設、拡幅整備を強く要請してまいったところでありますけれども、県と仙台市当局とのこの問題についての話し合いはどこまでどう進んで、今後どうこの問題解決のために当局として取り組まれていくのかお聞かせいただきたいと思います。  そして、あわせて私の言っていることが違うのであれば反論で結構です。そんなことはありませんという一言で結構であります。お聞かせいただきたいと思います。 142: ◯建設局長  たしか委員からお盆休み中のお盆のときにお伺いしていただきまして、そのお話を承りました。それで、県の方に早速御連絡をさせるようにいたしまして、まず私たちは後援会便りについては知っておりません。ただし、そういうことがあったということでございますので、再度県の担当者の方から確認をいたしましたところ、今まではいろいろ風速計をつけて通行どめをしようかとか、そういう検討をさせていたことは事実でございます。それで、拡幅についても非常に難しいというような今までの御回答でございましたけれども、今回構造上の難しい問題もありますが、やはり検討を続けてまいりたいと。歩道の予備設計を今現在進めておりますので、もうしばらく検討させてくださいというような御回答をいただいているところでございます。 143: ◯大内久雄委員  二、三年ほど前の、竜巻ではないにしても、あの橋から車ごと名取川に入って亡くなったあの痛ましい事故を考えますと、やっぱり歩行者あるいは自転車通行関係を含めると、現状の歩道ではすれ違いできないんです。将来のことも含めてでありますが、やっぱり日本の土木は世界一ということで大変すぐれた技術者あるいは構造計算を含めた設計者がおるということでありますから、あの橋は構造上なかなか難しいという答えですと、やっぱり日本の土木もだめになってきたのかなという住民の不安が先に出てきますから、そこら辺も含めてこれから真剣に人の命を守る立場から御努力を願いたいと思います。これは答弁は要りません。  次に、都市計画道路についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  これも平成10年の決算等審査特別委員会で話をしてきた関係であり、特別委員会の記録に残っていると思うんでありますが、私が申し上げてきたのは、狐小路尼寺線の以北は仙台駅宮城野原線までは区画整理で完全整備が終わっている。そして、その北部、国道45号線までについては駅東第二地区の区画整理事業と並行してこちらは整備していくと。これはわかったんです。しかし、その以南の宮沢根白石線──私は片仮名、横文字に弱いものですから、東日本鉄道と申し上げさせていただきたいと思います。ここの立体あるいは平面も含めて、共同住宅もあることであって、以南についてはなかなか時間もかかるけれども、予定どおりの建設に向けて努力をしていきたい。そして、そのときの答えとしては、平成12年度着工して約5年か6年で完成に向け努力をしていきたい。ただ、その中で残るのは東日本鉄道の関係があって、これは残るかもしれないけれども、その以南については予定どおりの事業着工で完成に向けて努力すると、こういう議会答弁があったわけであります。  ところが、これこそ声を大にして言いたいのは、質問者に対して答弁をしておきながら、全然何の連絡もなく──私みたいな人間だからそれはいいかもしれない。しかし、住民の方々は事業決定されて半世紀です。自分の土地を有効利用できなくて、今日まで50数年泣いて泣いて、泣き切ってきたんです。そして、平成12年度の事業着工に向けて、今度はいよいよ生活設計も含めてよくなるのかなという期待を込めて長い間待っていたけれども、何の説明もなしにして8月21日の都市整備建設委員会でぼんと出されたならば、地権者の皆さんは泣いても泣き切れないでしょう。私だったら、本当に正直言って言葉は悪いんでありますけれども、けしからんと言いたいんです。ましてやこの件については議会軽視とも言いたいです。  財政事情があろうというのは、我々はわからないわけではないです。ないんだけれども、地権者はそこまで理解していない。やっぱり網をかけられたんだから、必ず予定どおりいくんだろうと思って、延び延びになってきたけれどもようやくその見通しがついたからと一安心していた矢先にこの問題が出たときに、住民の立場も考えてみてください。やっぱりこれは最終的に市長の政治決断もあろうかとは思うんでありますけれども、まず議員をどう見ているのかと私は言いたくなるんです。質問に対して答弁は平成12年の着工は間違いない。そして5年、6年、東日本鉄道の関係については多少それから延びるかもしれないと。これはわかるんです。やっぱり軌道の上か下かの関係があるからそれはわかるんですけれども、その以南については予定どおりちゃんと進めていきますという議会答弁をしておきながら、全然知らせもなくしてぼんと委員会に出されたら本当に怒りたくなります。今は怒っておりませんから、お聞かせをいただきたいと思います。 144: ◯道路部長  宮沢根白石線の議会等でお答えしてまいりました連坊小路から舟丁までの区間についての取り組みについてでございますが、これにつきましては約1キロほどあるわけでございます。こういった厳しい財政状況にありましても、我々としてはそのうちの800メートル区間、いわゆる80%につきましては何とかお約束どおり平成11年度までに着手したところでございます。ただ、残念ながらあとの20%、いわゆる舟丁区間につきましては、御指摘のように確かに事業着手ということができませんでした。今回の整備計画の見直しに当たりましては、私ども確かに果敢に取り組んだ部分と、それから御指摘の点も含めまして幾つか反省すべき点があるなとは思っておりまして、今後整備につきましては御指摘の点も踏まえて取り組んでまいりたいと考えます。 145: ◯大内久雄委員  笑って質問はけしからんから、笑わないで質問をさせていただきます。  やっぱり土地地権者の立場に立って真剣になって考えていただきたい。やっぱり半世紀投げられていたこの問題をまたさらに引き延ばす。財政事情はどうあろうとも、私はやっぱりこの部分については何としても事業着工すべきだと思うんであります。これ以上言えば今度は口論、激論ということになるだろうと思うので、私も意外と気短なものですから、それを抑えながらの質問でありますので、御理解をいただきながら明快なる御答弁をいただきたいと思います。 146: ◯建設局長  今部長の方から御答弁申し上げましたけれども、一つの流れといいますか、やはり計画路線はいつになってもやらなければいけないというのは我々の義務だと思います。しかしながら、決められた範囲の中でやらなければいけないし、またそういうようなものを踏まえて交通の緩和、また物流的な物の流れというものも踏まえながら今回の見直しに当たったわけでございますので、御理解を賜りたいと思います。 147: ◯大内久雄委員  そう言われると、私もやっぱり自分の懐を考えると、欲しいなと思ってもなかなか買えない、それはわかるんです。わかるけれども、先ほど申し上げましたように、議員がこういう特別委員会あるいは本会議で質問した限りにおいては、やっぱりいち早くその当事者に説明する、あるいは各派代表に対してその委員会に説明をしなければいけないんです。これは各会派の代表の皆さんにまずもって先に知らせをするとか、あるいは地権者の方々に12年度着工の約束をしたんですけれども、今の財政事情からいって大変申しわけありませんが事情を御理解いただいてあと3年待ってくれとか、4年待ってくれとか、その当局の対応が悪いから私はこういうことを申し上げているのであって、財政事情はよくわかる。わかるけれども、住民不在の行政執行だと私は言わざるを得ない。こういうことですから、やっぱり関係当局としてはつらいかもしれないけれども、さっきの海岸公園と同じように、当局が、仙台市が事業決定したことですから、決定した以上は延ばすのなら延ばす、計画変更であれば計画変更なりをまずもって議員よりも関係の方々に理解を求めるための説明会をしなかったのはどういうことなんですか。財政局からするなと言われたんですか。 148: ◯建設局長  一般に今回の見直しにおきまして、普通ですと単なる見直しという形で優先順位の見直しでございまして、別に皆さんにお諮りをするというようなことはないと思います。ただし、やはりこういうような社会情勢の中で透明性とか効果性とか効率性とかというようなことがございますし、我々もそういうような立場を踏まえまして皆様方のところにまずお諮りをして、住民の方々に私たちもPRをしながら進めてまいりたいというような考えでございます。 149: ◯大内久雄委員  今、局長のお答えで反論したくなることは、このことはお諮りすることはない、しなくともいいんだという答弁なんですけれども、それでは何のために議員が当局の計画を予算を含めてこの分はどうなったんだ、この分はどうなったんだといって話をしながらやってきて、当局は12年度着工間違いなしと言い切ってきた問題ですよ。それが今見直しするというのは我々はわからないわけではないんです。だけれども、わからないわけではないんですけれども、見直しをするのであれば関係者の方々にいち早く説明しろというのが私の議論なんです。それが当たり前の話でしょう。だから、それを怠ったのは申しわけなかったというのであればそれは理解する。これ以上は2問も3問もやりません。しかし、今の局長の答弁では、これはお諮りしなくともいいような返事が出てくると、何を言うかと言いたくなるんです。  財政事情もわかる。そうすると、やっぱり一つの路線を虫が食ったような状態で建設するよりも、最優先路線を決めながらこっちを先にやって、今の宮沢根白石線──だれか聞いていると怒られるから余り言いたくないんですが、では今度はもう少し我慢してもらってこちらを最優先でやろうと、その計画を我々は知らないわけではないです。ないけれども、関係地権者はこれを知っていないんです。。だから、議員に対する説明よりもいち早く地権者に説明をすれば、こういう問題が出てこないと思って今の質問に入ったことですから、議員が納得しなくともいい、住民が納得するような御答弁をいただいて本件は終わります。 150: ◯建設局長  大変申しわけありませんでした。  私たちはまず一番最初に今の事業化をしているところの箇所については、早期に完成したいと。それから、先ほど申し上げておりますように、先行買収をしているところについてのお話でございまして、まずそれらについての考え方を整理した上で、皆さんにお諮りをするということは24カ所という非常に多くの工区がございますし、そういうような時間的なこともございまして、大変PR不足といいますか、そういうものをいたしていなかったというのは事実でございます。そういうことで、今後の進め方というものは、いずれにいたしましても透明的なもので効率的なことをやはり我々はお諮りしなければいけないというような形で取り組んできたわけでございます。それが時間的なことが非常に短くて、そういうところができなかったというのは本当に申しわけなく思っております。 151: ◯大内久雄委員  局長のつらい御答弁はわかります。局長だけが関係者に説明するのではなくて、やっぱり建設当局の職員の皆さんは数多くおるわけであり、手分け作業といえば失礼な言い方かもしれませんが、そこはやっぱりちゃんとした計画を立てながら今後そういう御努力に期待をかけて、本件についての質問は終わります。  最後でありますけれども、仙台駅宮城野原線、つまり仙石線が地下化になっていって、今の線路が撤収され、ようやく旧榴ケ岡駅を含めたあの周辺の整備だけで100%完成だろうと思うんでありますが、ここの事業の具体的な計画がありましたらお聞かせをいただきたいと思うわけであります。 152: ◯街路課長  仙台駅宮城野原線の整備についてでございますけれども、榴ケ岡駅周辺の整備につきましては、仙石線が開通いたしまして事業ができるようになったということもございます。仙石線までの区域につきましては、駅東第二土地区画整理事業区域内でございますけれども、街路課の方で事業をする分もございますので、駅東第二開発事務所の方と共同しながら、その部分については今後整備を図ってまいりたいと。具体的には今年度から工事に入っていきたいと考えております。 153: ◯大内久雄委員  私は上の方を言っているのではないですよ。つまり、旧榴ケ岡駅、あそこも駅東第二区画整理事業の区域内ですか。区域の中に入っているんですか。 154: ◯都市開発部長  ただいま委員の方から質問がありました榴ケ岡駅の北部につきましては、駅東第二区画整理事業の事業地内でございます。そこにつきましての今後の土地利用につきましては、区域内におけます仮換地というようなことでの一部供用ということと、それから残地につきましては今建設局の方からお話がありましたように、その分については双方の中での協議をしながら今後の展開を進めていきたいと考えております。
    155: ◯大内久雄委員  旧榴ケ岡駅の北の方、つまり一帯なんですけれども、ぎりぎり下の方にいる二、三軒の住民の方は、駅東第二地区の区画整理事業区域の中に入っているという認識はしていないようです。せっかく仙石線が地下化になって、線路も撤収されたことですから、今度は下から順序よく整備、整理されてくるのかなという期待があるんです。入っているなら入っているで結構なんです。私は言われたからその話をちょっと聞いているだけでありますから、あとはその方に私の方から返事をすればいいことであって、全部入っていますと。つまり、今残された仙台駅、宮城野原、上も下も整備が終わって、あの中間が残っている。それについて旧榴ケ岡駅周辺の方については、全部駅東第二地区に100%入っているというのであればそれで結構です。入っていなかったら入っていないようにして今後の事業計画を説明していただけばそれでいいんです。 156: ◯道路部長  仙台駅宮城野原線の委員御指摘の箇所につきましては、いわば区画整理区域に入っているところとそれ以外──未整備のところですけれども──と二つあるわけなんです。それで、区画整理区域内につきましては、駅東第二の事業として取り組んでいるわけですけれども、それを外れた区域につきましては街路事業で整備すると。また、当然市の内部の話ですから、両者で今連絡を取り合いながら今年度工事に着手するということで進めておるところでございます。 157: ◯大内久雄委員  終わりにしようと思ったんですけれども、今の答弁を聞きますと、駅東の区画整理事業にあわせなければいけない区域ですから、それはわかるんです。だけれども、私が質問しているのは、計画年度があったら教えてくれと言っているんです。それは下の方の方々がそういう理解をしていないんです。つまり、二、三軒でありますけれども、区域から外れている方々は、区域内はわかるけれども、我々はそれにあわせていつまでも待たせられるんでしょうかという声ですから、年度を区切ってやれるのであれば何年度はどこ、何年度はどこ、そして旧榴ケ岡駅の駅一帯についてはあと4年後には完成するとか、5年後に完成するとか、そういう答えでいいんです。 158: ◯道路部長  都市整備局と分けてお答えしたいと思うんですけれども、区画整理区域内の区域につきましては、物件移転といいますか、建物移転を伴う箇所もございます。また、それを伴わない、もう既に除却が終わっているところとかもあったりするものですから、工事可能なところにつきましては今年度工事を行いたいということで考えておりまして、移転を伴って今年度工事が難しい箇所につきましては区画整理事業の中で整備していくと、そういう手順で考えております。その点につきましては都市整備局の方からお答え申し上げたいと思います。 159: ◯都市開発部長  駅東の区画整理地内におけます今後の整備につきましては、移転の状況によりましてさまざま時限的なものが異なってございます。したがいまして、事業進捗の中におきましてそれぞれ調整を図りながら、地権者の皆さん方にその旨をお知らせし、事業を進めていきたいと考えております。 160: ◯委員長  この際暫時休憩いたします。               休憩 午後3時17分               再開 午後3時31分 161: ◯委員長  再開いたします。  公明党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔菊地昭一委員、質疑席に着席〕 162: ◯委員長  発言を願います。 163: ◯菊地昭一委員  私からは、住宅建設費の中のその他事業6503万6000円の中から住情報提供事業に関連して何点かお伺いいたします。  本議会の質問でも取り上げましたが、分譲マンション対策について局長には前向きな御答弁をいただきました。さらに、確認の意味を含めて何点かお伺いいたします。  開会中の臨時国会において、2001年度から施行を目指してマンション管理適正化法案を議員立法で提出する方針を固めたと報道がされました。マンション管理士の創設あるいはマンション管理業者の国への届け出義務、また分譲マンションの適正な維持管理を促す、また国や地方自治体の支援体制を整えるのがねらいのようであります。私が一般質問したときは、このような報道はまだされておりませんでした。改めてこのような国の取り組みについてどのように考えておられるのかお伺いいたします。 164: ◯都市整備局長  このマンション管理適正化法案でございますけれども、マンションの老朽化が進む中で、委員が今御指摘なさいましたような管理組合の活動支援を図ることを主なねらいとしているものでございます。具体的には、マンション管理士制度でございますとか、管理業者の登録制度の創設のほかに、地方自治体による管理組合への助言や指導についても盛り込まれていると伺っておりまして、本市といたしましては、これらの施策の展開は時代のニーズというものに的確にこたえているのではないかと評価をいたしているところでございます。これらの法律案の趣旨を十分踏まえまして、積極的に施策を推進してまいりたいと考えております。 165: ◯菊地昭一委員  そのとき私は分譲マンションの相談窓口についてという質問をいたしました。本議会での答弁では、明確な時期についてはお示しはいただけなかったんですけれども、このような国の取り組みを踏まえて相談窓口の充実、また専門相談員による相談の実施の時期についていつごろになるか、改めてお示し願います。 166: ◯都市整備局長  国の方のこういったこともございまして、さまざまな問題に対処するためには弁護士や建築士等のいわゆる専門家による相談体制が必要であると考えておるところでございまして、国の方でも相談マニュアルを作成するなど地方自治体の相談体制充実に向けた支援を強化するということでございます。本市といたしましても来年度から相談員を含めた相談体制の強化を図ってまいりたいと考えております。 167: ◯菊地昭一委員  来年度からということで、期待をいたしております。  次に、実態調査についてお伺いいたします。  これからさまざまな分譲マンションの対策を検討するにしても、仙台市の現況がどのようになって、どのような問題点を抱えているのか、これがわからなければ適切な施策に反映できないと考えます。実態調査について、もし実施するとすれば時期はいつごろと考えているのか。  また、中身についてでありますが、マンション購入のときは管理を買えと言われるほど維持管理というのが大変に重要なポイントになります。例えば神戸市なんかでは阪神大震災の教訓からアンケート調査を実施しまして、分譲マンションの維持管理は区分所有者の方々の居住意識や管理組合などの日常の活動が重要としてアンケート調査の結果を今後の施策に反映させる参考資料としているようであります。本市においても、できるだけ維持管理の現況を正確に把握できるようなアンケート調査等の手法も検討して実施をお願いしたいと思いますけれども、あわせてお伺いいたします。 168: ◯住宅課長  実態調査についてお答えいたします。  分譲マンションに関する的確な施策を実施するに当たりまして、御指摘のとおり本市の現状や問題点の把握が必要不可欠であると認識しておりますので、実態調査を実施したいと考えております。  また、実態調査の実施時期、中身につきましては、維持管理の現状を正確に把握するための調査手法を含め、検討した上で管理組合並びに区分所有者等を対象としたアンケート調査を来年度早々にも着手できるよう努めてまいりたいと考えております。 169: ◯菊地昭一委員  来年度早々ということで、早い時期にやっていただけるようなので、ぜひ正確な実態調査をお願いしたいと思います。  次に、知識、情報の提供について、これも本議会におきまして局長より宮城県財団法人マンション管理センターとの共催で年1回のマンションセミナーを開催しており、また、個々のマンション管理組合の育成が重要との御答弁をいただいております。これには私も同感でありますが、この局長答弁は今マンションに住んでいる方に視点を置いた答弁のように私は感じたのでありますが、むしろこれからマンションを購入される方にその知識、情報を提供する方が大切ではないかと思いますが、この点はいかがでしょうか。 170: ◯住宅課長  情報提供につきましては、分譲マンションは入居者一人一人が区分所有者として専用と共有が結合した複雑な権利関係のもと、管理組合を構成し、管理組合の合意に基づきマンション管理に関する意思決定がなされることになります。しかしながら、分譲当初は管理組合も結成されていない場合が多く、分譲業者が管理規約の原案を作成し、管理委託業者を決定している事例が多く見られます。また、購入時の説明不足に起因するトラブルも発生しております。したがいまして、御指摘のとおり分譲マンションに既にお住まいの方のみならず、これから購入する方々への知識提供等も大変重要なことと認識しております。 171: ◯菊地昭一委員  私はその知識、情報不足によるいろいろなマンションの問題というのはかなり大きな部分を占めていると考えております。私が10年ほど前にマンションを中古で買うときもそうだったんですけれども、マンションを購入するときにはまず安くていい物件をと皆さんどうしても考えます。毎月の住宅ローンの支払いができれば少ない方がいいと、ここまでは皆さん考えるんですけれども、管理費と修繕積立金もできれば少ない方が当然買いやすいんです。それで、売る方もそういう販売の仕方をすることが多いんです。実際にマンションに入ると、毎月の何万かの住宅ローンのほかに管理費と修繕積立金がプラスでかかるんです。そして、当然10年、15年たって修繕が必要なときにその修繕積立金が使われる段階になって、積立金が少ないと当然持ち出しになって、ローンを抱えているのにさらに修繕積立金も払わなければならないという事態が結構あります。ですから、そういう意味では確かに購入した本人に責任があるのは当然でありますが、情報を提供することによってこのような事態を少しでも少なくしていかなければならないのではないかなと、そのように思います。  それで、ここに北九州市の建築都市局で出されている「マンション管理の手引」というのがございます。これは平成8年に発行されたようでありますが、これを見ますと「マンション管理の手引」とあって、購入編あるいは管理編、修繕編、生活編というふうに分かれていまして、「初めに」というところにこのように書いてあるんです。「管理運営の問題や老朽化に伴う修繕計画など、問題が起きてからでは解決が困難なものが多く、分譲マンションに入居する際に知識として知っておきたいことが数多くあります。この冊子が現在マンションに居住している方、これからマンションに住もうと計画をしている方など、多くの皆さんに読まれることで分譲マンションのことを知っていただくきっかけになればと思っております」と初めに書いてありまして、さらにこの中には修繕積立金の目安まで書いてあるんです。「例えば100戸程度の分譲マンションで長期修繕計画に基づいて修繕積立金の月額を算出すると、1戸当たり8,000円程度が必要と言われております」と、このように具体的な例まで出されております。非常にわかりやすくよくできているというふうに見させていただいたんですけれども、例えば購入時に月8,000円の修繕積立金がかかると。そのほかに管理費を含めると大体2万円近く住宅ローンのほかにかかるのが本来のあり方なんです。これをわからないために先ほどのようなローンが払えないというような状況が起きるということがあるわけです。ですから、そういう意味ではぜひとも本市においても知識、情報の提供という部分でこのような「マンション管理の手引」みたいな冊子の発行、あるいはインターネットを利用してホームページ等を活用して検討を急ぐべきではないかと思いますが、この点はいかがでしょうか。 172: ◯住宅課長  「マンション管理の手引」のような冊子の発行やホームページの活用は、既に分譲マンションにお住まいの方にも、これから購入しようとする方にも有効な知識情報の伝達手段でございますので、委員がお示しになりました他都市のいいものもありますけれども、それらを参考にしながら冊子の発行につきましては来年度の実施を目標にいたしたいと思います。  また、ホームページの活用につきましても、段階的に整備していきたいと考えております。 173: ◯菊地昭一委員  来年度実施というのが3点ほどあったように確認させていただきましたので、よろしくお願いいたします。  大変突然で恐縮なんですけれども、ここにいらっしゃる土木費関連の幹部職員の方で参考までに分譲マンションに住んでいらっしゃるという方はどのぐらいいらっしゃいますか。  済みません、お一人で大変恐縮なんですが、マンションの管理組合の総会に参加されたことはございますか。(「毎回出ております」の声あり)大変優秀だと思います。マンションの管理組合の総会というのは、3割から4割ぐらいの参加と言われて、あとはほとんど委任状で済ませるのが実態のようであります。管理組合というのはすべての維持管理について決定する総会ですので、もしできましたらぜひ総会に参加して自分の肌で感じたマンション問題を施策に反映していただきたいと、これは念願をさせていただきます。  これまでマンションというのは私的財産の性格が強いということで、住宅行政の施策から抜けていると言われております。ところが、良好なコミュニティーの形成や建築物の維持管理、マンション所有者だけではなく、安心なまちづくりにとっても重要な施策であるということが阪神大震災の教訓からも明らかになっております。100万都市仙台の15%を占めると言われる分譲マンション人口でございます。今後マンション対策が都市発展のキーポイントとさえ言われております。ますます増加することが予想され、かつ永住する時代に入ったと言われております。ぜひ本市におかれましても、先ほども答弁がありましたプラス他都市のマンション対策に追従するのではなく、むしろ他都市に先駆けてさまざまな対策をお願いしたいと思います。  最後に、現状を踏まえた分譲マンションに対する認識あるいは今後の対策に対して市長の御所見をお伺いしたいと思います。 174: ◯市長  住宅に対する需要の関係でございますけれども、これはかつてはどちらかといえば量的な充足にウエートが置かれておりましたけれども、最近はユニバーサルデザインだとか、あるいは省エネだとか、そういった福祉、環境を取り入れた住宅の質が問われる時代に入ってきていると思います。そうした動きの中におきまして、本市におきます分譲マンションは、現在のところおよそ1,000棟を数えるまでになっておりますけれども、さらに新しい建設がふえていくことが予定されております。  また一方におきましては、年数の問題がありまして、老朽化という別の問題も抱えております。これもまた急増してきているということでございまして、新たなマンション、それから老朽化のマンション、いずれにとりましてもそれぞれの問題を抱えるということになりまして、そういう各課題に対しての対応が必要になってくると思います。何よりも、やはりおっしゃるような維持管理上の問題が大事であろうと思いますので、これに関しましてのソフト、ハードの面、あるいは社会システムの面での課題に取り組むと同時に、やはり所有者と管理組合なり管理の業者、あるいはまたマンション管理士と申しましょうか、そういう方々や行政の役割分担を明確化していくという中において、この問題に対してお住まいになっている方々の安心の確保に対して十分に配慮するべく努力する必要があろうと考えます。 175: ◯委員長  次に、日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔福島一恵委員、花木則彰委員、質疑席に着席〕 176: ◯委員長  発言を願います。 177: ◯福島一恵委員  三菱地所とカメイが中心の組合施行の再開発事業の花京院スクエアに49億円の税金が投入されたことは本会議でも触れましたが、財政が厳しい、厳しいと言っている折にどうして民間のビル建設に税金がこんなに投入されるのか伺いたいと思います。 178: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  花京院1丁目第二地区の花京院スクエアでございますが、これを含む仙台駅北部地区は、戦災復興区画整理事業から除外され、かつ仙台駅に近接している地区でありながら都市基盤整備がおくれた地区であり、この地区についてこれまでアエル事業、花京院1丁目第三地区のシティタワー等の市街地再開発事業を初めとする事業を行い、整備に努めてきたところでございます。花京院1丁目第二地区も、そうした中で地権者の方々が事業手法を検討し、市街地再開発事業という都市計画事業を行ったものでございます。 179: ◯福島一恵委員  そういう事情、理屈で49億円を投入されたということですけれども、49億円の積み上げの内訳はいかがでしょうか。 180: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  この内訳でございますが、この事業地区内には都市計画道路も含まれたために、補助金としては道路整備に要する費用として約23億円、それから再開発事業に要する補助として26億円が再開発組合に交付されております。 181: ◯福島一恵委員  仙台市にとって大事な場所だから、都市基盤がおくれたからという理由で26億円の再開発事業そのものについての補助もおり、また都市計画道路をつくるためということで23億円の補助金が出ております。このように、再開発事業地内に特に都市計画道路を取り込むと補助金が大きく出る仕組みがあります。アエルビルには118億7700万円、北仙台駅第一地区──北仙台シティプレイスと言われておりますが、ここには33億1300万円が都市計画道路をつくるのだからという理屈で補助金が通常よりも多くついております。ことに北仙台シティプレイス内の都市計画道路上杉山通東仙台線は、平成4年11月に県道仙台泉線の台原のところ、上杉山通までだったものを延長し、都市計画決定を変更して北仙台シティプレイス内に取り込んでいます。当時も新聞報道などで、急な都市計画の変更ということで話題になりました。そのとき、平成4年の12月には施行主体の組合が認可申請を出して事業がスタートしております。道路や交通広場も取り込んだからその分補助金が多くつくことで北仙台の再開発事業はスタートすることができたのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 182: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  北仙台駅前の再開発事業地区につきましては、仙台市の都市再開発方針の中で大規模工場の機能更新にあわせ、交通結節点としてターミナル機能の充実、強化を図り、地区中心としての形成を図る地区とされており、市街地再開発の機運が高まったことを契機として、都市計画道路及び交通広場の決定をしたものでございます。  市街地再開発事業区域内に都市施設、都市計画道路、広場等の都市施設の計画がある場合につきましては、市街地再開発組合が整備を行うことが再開発法によって義務づけられておりますので、組合が都市計画道路と交通広場の整備を行ったものであり、この整備がなければ事業が成り立たないということではありません。 183: ◯福島一恵委員  そちらの論理からいえばそうかもしれません。交通結節点だということはわかりますけれども、やはりこの再開発事業の機運を高めるためにも都市計画決定を変更して道路をつくってやって、補助金を多く入れてやって、この再開発事業をスタートさせるという特段の配慮をしたのではないかと思っております。しかも、この道路を初めとする交通広場や地下鉄の北仙台駅の請願出入り口、それから仮設バスプール設置工事などは、実はこの決算年度に積算どおりに工事を行わなかったので補助金の過大受領があったとして組合から9979万円余の補助金の返還がありました。仙台市も国、県にあわせて4249万円余のお金を返しています。なぜこういうことが起きたのか伺いたいと思います。 184: ◯都市開発部長  当該工事は、補助金交付決定の内容に沿って工事を行うべきものでございましたが、組合におきましてはこれと相違する工法であったことを知らず、また工事の成果も確認されたことから、適正に執行されているものと認識し、完了実績報告を行ったものでございます。 185: ◯福島一恵委員  答弁としては不十分だと思いますが、完了検査は市も行ったんですね。 186: ◯都市開発部長  行っております。 187: ◯福島一恵委員  完了検査を市も行ったときには、そうした過大な補助金の受領があったということはわからなかったんですか。 188: ◯都市開発部長  やっぱり詳細にわたっておりませんで、不十分な点もございまして、その辺まではわかっておりませんでした。 189: ◯福島一恵委員  組合に対してももちろんですけれども、こういう再開発事業には大手の民間ディベロッパーやコンサル業者が参加しております。北仙台の場合は三井不動産、住友商事がディベロッパーとして参加しております。こうした業者に対して、市は指導、チェックする立場にあり、そしてまさに完了検査ではこうした工事そのもの、事業そのものに対してのチェックをする立場で、そしてそういう力量、技術力を持っていないとならないと思いますけれども、その点についてどうだったんでしょうか。 190: ◯都市開発部長  現在も含めまして、今後も組合等への指導監督といったものを徹底するとともに、二度とこのようなことが起こらないように業務の遂行を行ってまいる所存でございます。 191: ◯福島一恵委員  局長に伺いたいと思います。今、今後はということで部長からお話がありましたけれども、今回の一件は新聞報道によって明らかになって、調査が進んで、お金を返してもらうことができましたけれども、この事件は今の市の指導チェック機能がずさんで甘いと、そういうチェックするだけの能力が担保されていないということを示す一例ではないでしょうか。 192: ◯都市整備局長  過去の委員会あるいは定例会等でも御答弁申し上げてきたとおりでございまして、確かにそういったチェック体制の甘さについてはおわびを申し上げてきたところでございます。そういった反省に立ちまして、私どももこういったチェック体制を今強化しているところでございます。何回も申し上げますけれども、大変申しわけございませんと申し上げながら、今後こういったことのないように万全を期してまいりたいと思います。 193: ◯福島一恵委員  決算年度、平成11年度に完成した「たいはっくる」、長町駅前の再開発事業でも施工業者をめぐって談合情報が寄せられ、話題にもなりました。問題になりました。昨年の決算審査では、アエルビルの地下駐車場の運営管理をめぐっての疑惑、ずさんな対応についても指摘いたしました。るるこうした再開発事業をめぐっての疑惑、疑問、問題は尽きません。それにもかかわらず、現在もなお進めようとする事業はあります。どのようなものが幾つあるのか、決算年度はどれだけそれらに市がお金を注いでいるのか伺いたいと思います。 194: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  平成11年度の事業費でございますけれども、事業推進費ということで、花京院1丁目第一地区の準備組合、それから花京院1丁目第四地区の準備組合、それからこれは協議会でございますけれども、本町2丁目8番街区、それから中央1丁目第二地区の協議会、トータルで約3300万円の事業推進費を使わせていただきました。 195: ◯福島一恵委員  個別の金額もお示しください。また、それらはどのように使われたのか伺います。 196: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  花京院1丁目第一地区につきましては、金額は892万5000円でございます。それから、本町2丁目8番街区につきましては493万5000円でございます。それから、中央1丁目第二地区につきましては、1449万円でございます。それから、花京院1丁目第四地区につきましては、472万5000円でございます。準備組合の活動と協議会の活動はそれぞれですけれども、再開発事業を目指して地権者の方々がどのようにしたら再開発事業が成立するかというふうなことで、その地区に専門の知識を有するコンサルタントを派遣しております。それぞれの地区の要件によって内容が若干ずつ違いますが、目的としては事業成立に向けたさまざまな活動を行っている。地権者ヒアリング、企業ヒアリング、それから地権者個々の問題、その地区の問題を解決するため、そのようなことにコンサルタント業務を行っておるところでございます。 197: ◯福島一恵委員  これは平成11年度花京院1丁目第四地区のコンサルから出てきた業務委託の報告書です。こちらは第一地区です。第一地区は約900万円、それから第四地区は約500万円、これがその成果品です。これがコンサルから出てきて、仙台市は受け取ったということですけれども、なぜ仙台市みずからが準備組合に入ってそうしたことを行わないんですか。 198: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  再開発のコンサルタント業務につきましては、非常に多岐に専門性を要求される業務であり、かつ業務の成果としての事業の成立までにかなりの時間を要するものでございます。そのためにそういうふうなコンサルタントに業務を委託しております。 199: ◯福島一恵委員  しかも、地元コンサルはほとんどこの間の事業で皆無で、中央の、東京の大手コンサルばかりです。なぜでしょうか。 200: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  私どもも東京にわざわざ連絡することなく、地元の業者にこういうコンサルをお願いして、連絡を密にして事業推進を図ってまいりたいところでございますけれども、仙台で再開発事業はそう数多くあるわけでもないので、この業務はどうしても中央の業者に頼らざるを得ない状況でございます。したがいまして、今このような状況になっております。 201: ◯福島一恵委員  ちなみに、これには国庫補助金がついているんでしょうか。 202: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  これは事業推進業務として仙台市独自の制度でございまして、仙台市がまちづくりにこれだけの力こぶを入れているということでございます。 203: ◯福島一恵委員  国の補助要綱にもないことを仙台市独自で力こぶを入れて取り組んでいるということですけれども、この花京院の二つのうち、特に第一地区はアエルビルとシルバーセンターの間の土地ですけれども、既に1987年、昭和62年から今まで14年間も毎年こうした事業推進費をつけております。総額で幾らになりますか。 204: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  1億800万円でございます。 205: ◯福島一恵委員  1億円も超えているお金を毎年払い続けてきているということですけれども、先ほどからのお答えのとおり、特殊な専門性が要求される、しかも地元のコンサルにも手に負えないものであるから、東京に本社がある特定のコンサルに業務委託をしているのが仙台市がこの間かかわった再開発事業のほとんどです。そういうコンサルに業務委託を行って再開発を進める、あるいはそこに本当に名だたる大手ディベロッパーがついて事業が推進されていく中で、行政の方に本当にそうしたことについて指導やチェックをするだけの指導力量、チェック機能があるんでしょうか。及ばないからこそ委託するというふうによく常任委員会などではお答えいただきます。そうした能力がないものに、そうした相手をチェックするだけのことができるのか、これもたびたび私は言わせていただいておりますけれども、いわばそういう指導やチェック機能が及ばない、行き届かない、もっと言えば相手任せの非常にリスクの多い事業を仙台市が単費を使って何年も進めていくことはやめるべきではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 206: ◯都市整備局参事兼都市再開発課長  まず、業者の選定でございますけれども、その地区の特性あるいはその地区を前にやったことがあるような東京の業者数社で見積もり合わせをさせまして、入札して決定しております。  それから、市の方の職員がという話ですけれども、私どももできる部分とできない部分がございますので、先ほど申しましたように、非常に専門性の高い、それが多岐にわたる部分でございますので、我々のカバーし切れないところはどうしてもそうせざるを得ないと。我々では手に負えない部分がございます。  それから、支援でございますけれども、この事業は市民がみずからまちづくりに取り組む事業でございまして、その指導でございますので、なかなか難しい面がございますけれども、経済社会状況の推移の中で事業採算のめどが立つかどうか、あるいは関係権利者の意欲も総合的に判断して、その中で支援の継続をしていくべきかどうか、そういうことも考慮に入れながら判断すべきかなということでございます。 207: ◯福島一恵委員  国では5年かけてならないものは見直ししようと、さすがの今の政府も言い出しましたけれども、14年間もやり続けてきて、いまだにまだそういった見きわめがつかないこと自体私は問題だと思います。また、そういう税金の使い方をやはり特定の大手ゼネコンやディベロッパー、コンサル業がもうかる公共事業には大盤振る舞いするんだねというふうに市民に見られても、私はしようがないと思います。  その一方で、先ほど来から議論がありました建設局の街路課の方で整備する都市計画道路は、財政難ということが主な理由で大変厳しく査定され、5年前の計画が大きく変更される──いまだ案の段階ですけれども──案が出されております。長い間権利を制限され続けた計画道路内の住民の皆さんからは、今度こそ見通しを持って生活設計できると思っていたのに、市は無責任だ、不誠実だとの怒り、嘆きの声が上がっています。一方の都市整備局で行う再開発、そして同様に、先ほどの駅東第二でもありますように、面的に都市計画道路を整備する手法である区画整理事業はもっと抜本的に厳しい見直しをすべきではないのかと思いますけれども、これは局長にお伺いします。 208: ◯都市整備局長  おっしゃっている意味が若干わからない部分がございますけれども、今おっしゃられたように、区画整理というのは面的に総合的にまちを立ち上げていくというメリットがあるわけでございまして、建設局の方で考えております全体のネットワークを考えた線的な部分の見直しの考え方と、それからそこに必ずしもリンクしない区画整理の面的整備の中の道路については、これはこれで面的整備の中で解決をしていかなければならないことですから、これはまた別の考え方で整備をすべきものと考えております。 209: ◯福島一恵委員  ですから、別に一緒に見直しせよということではなくて、同等の厳しさでそうした面的整備のものについても見直しする必要があると私は考えております。  ちなみに、仙台市施行の区画整理事業──再開発ではなくて、区画整理事業、長町も含めてですけれども、5事業にはそれぞれどれだけの補助金が道路をつくるからということで投入されているのか伺いたいと思います。 210: ◯区画整理課長  公共施行等によります五つの地区の区画整理事業の都市計画道路に関します補助金についてでございますけれども、現在各地区での事業計画上は長町地区におきましては500億円、仙台港背後地地区におきましては123億9600万円、それから駅東第二地区につきましては431億6700万円、荒井地区におきましては122億6300万円、富沢駅周辺地区につきましては138億9900万円が予定となってございます。 211: ◯福島一恵委員  これだけでも合計約1318億円ぐらいになります。このほかに組合施行のものもあります。組合施行のものにも都市計画道路が地区内にあればそれに応じて補助金が出ます。現在19の組合施行の区画整理事業がありますので、道路分として補助金が出るお金はこれにとどまりません。先ほど建設局で発表しております中期整備計画案の投資額は1520億円でありましたけれども、これに匹敵する額です。手法こそもちろん違うというのはわかっております。しかし、道路をつくるために出すお金、税金というとらえ方であれば、それに違いはありません。市民の目の高さから見れば、一方は大変厳しく査定し、市民から怒りの声が上がるほどであるのに、もう一方はほとんどノーマーク、ノーチェックとして事業が進んでいるとしか見えませんけれども、この点について市民にどう説明するのか、これは局長というよりも助役、いかがでしょうか。 212: ◯武田助役  例えば都市計画道路を整備する手法として、いわば買収方式でやる現在の都市計画街路事業、それから区画整理事業とあわせてやるただいまの方式と二つございまして、それぞれメリット、デメリットがございます。直接買収方式でやる場合には、地権者との交渉、用地問題で大変な苦労をすると。一般的に区画整理方式でやる場合には、区画整理全体の中でコンセンサスを得てやるということで、比較的スムーズに道路整備がなされるということで二つの手法でやっているわけでございます。買収方式の方を削って、だから区画整理事業の方を甘くやっているということではございませんので、御理解を賜りたいと思います。 213: ◯福島一恵委員  一方に甘く、一方に厳しいということではないということでしょうけれども、市民の目から見ればそういうふうには見えないのが実態であります。  ちなみに、長町の副都心区画整理事業地内には幅員50メートルの──ちょうど二番丁通の中央郵便局と河北新報社の間の通りが大体幅員50メートルで、上下で10車線はとれる、そういう幅員の長町副都心大通りを初めとして9本の都市計画道路をつくる名目で、先ほどありますように500億円が投入されます。しかし、あの地域に本当にそれだけ大きな道路を必要とする交通需要は見込めないのではないかと思います。あれだけの道路は必要ないと考えますが、いかがでしょうか。 214: ◯都市整備局長  非常に残念なお考えというふうに私は思います。道路というもののそもそもの目的でございますけれども、これは単に交通機能ということだけでつくっているわけではございません。非常に多機能と申しますか、都市空間としてとらえるという考え方でぜひ御理解をいただきたいわけでございまして、その中には緑の空間もございますし、それから福祉の面からいきますと広い歩道をとってそこを安心して車いすが通れるということもございますし、そのほかさまざまな面から、言ってみれば市民生活すべてに直結するようなものが道路の機能の中にあると。緊急自動車もしかりでございます。そういったことについてぜひ御理解をいただきたいと存じます。 215: ◯福島一恵委員  財政状況が非常に裕福で、そういうことが可能な状況であればなおそういったことはあり得ると思います。先ほども言いましたように、昭和29年から半世紀近くも待たされて、待たされて、それでまた先送りだよと言われる方々や、本当に大変な介護保険制度が始まって食費を削っても追いつかないから得るサービスを減らそうと、そういう中でそうしたぜいたくな空間を得ることに本当に市民理解が進むのかと思います。人や物が行き来するため、あるいはそこで市民が働き暮らすまちづくりとして必要な道路があれば、私は今の状況では十分ではないかと思います。それよりもなぜあの大通りを初め9本の道路が必要かといえば、事業費を文字通り補助金で賄うため、それのために道路を計画地内に引いたのではないかというふうに言わざるを得ませんが、いかがですか。 216: ◯都市整備局長  ただいま御答弁申し上げたとおりでございまして、道路の持つ機能というのは先ほど申し上げたもののほかにもっとございます。今、私は残念ながら全部は思い浮かばないのでございますけれども、例えばライフラインもやはり広幅員の道路の中でこそそういった埋設物が安全に生きてくるということがございますし、それからいわゆる緊急自動車が通行する場合の問題でありますとか、細かいお話をいたしますと大変狭い道路のために緊急の場合に問題があってお亡くなりになった方があるとか、あるいはお葬式のときに霊柩車が入れなかったとか、これは悲しい問題でございまして、御家族の方は長い道のりを狭い道路のために悲しい思いをしておられたという実態もございます。そのほか私がここで全部御答弁申し上げられせんけれども、大変多機能なものを道路は持っているという御理解をいただきたいと存じます。 217: ◯福島一恵委員  道路が多機能であることは私もわかります。道路をつくるなと言っているのではなくて、先ほど言っているように、街路の方でつくる道路は何でやめるんだと。約束どおりつくってほしいという住民の皆さんの声もあるんだと。そういう方とどうバランスをとっていくのかということを私は言っているんです。この長町大通りは必要ないというふうに言ったのでありますので、やはり財源策として道路がつくられる、ですから面的整備でつくる都市計画道路は街路の方のように厳しいチェックが入ったわけではない、ここにその真相があると私としては思います。必要もない道路をつくるために多額の補助金を注ぐ、そういうむだ遣いにメスを入れないと、聖域なく進めるという行財政改革はうそっぱちだと市民からそしりを受けると私は思います。  ところで、角度を変えますが、このビルは一体何でしょうか、伺います。 218: ◯長町都市整備事務所長  そのビルでございますけれども、都市基盤整備公団の仙台都市整備事務所のビルでございます。 219: ◯福島一恵委員  これは幾らでいつごろできたのか伺いたいと思います。 220: ◯長町都市整備事務所長  建設費用でございますけれども、外構工事を含まして約4億3000万円でございます。竣工いたしましたのは、ことしの5月10日でございます。 221: ◯福島一恵委員  このビルはどういう目的でどのように活用されるものなのか伺います。 222: ◯長町都市整備事務所長  この事務所でございますけれども、これにつきましては長町副都心土地区画整理事業を行うために必要な業務を行うための事務所でございます。 223: ◯福島一恵委員  このビルの建設費用はどこで捻出されたものなのか伺います。 224: ◯長町都市整備事務所長  財源の内訳でございますけれども、4億3000万円のうち1900万円が補助でございます。残りは保留地処分金の借入金で財源としてございます。 225: ◯福島一恵委員  この土地はどういう土地なんでしょうか。 226: ◯長町都市整備事務所長  借地でございます。
    227: ◯福島一恵委員  ちなみに年間お幾らですか。 228: ◯長町都市整備事務所長  約2000万円でございます。 229: ◯福島一恵委員  皆様も今のでおわかりになったかと思いますが、このビルは長町の副都心の区画整理事業費の中で建設されたビルであります。その費用の1900万円は補助金で出ておりますけれども、残りの約4億円近くは保留地が売れたらお金になるということで、今公団が借りて払っているということだそうですけれども、なぜ地区外に建てたのか。地区内を使う方が、少なくとも借地料が要らない分だけ経済的ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 230: ◯長町都市整備事務所長  立地選定でございますけれども、これにつきましては道路と施設整備、宅地造成といったような基盤整備事業をこれから展開していくわけでございますけれども、事業地内にございますとこういった基盤整備工事に支障を来すということが一つございます。  さらには、地権者の方々、それから市民の方々が当事務所の方に来所される機会がこれから多々ございます。そのときの交通の利便性等を重視をいたしまして、現在の位置に決定した次第でございます。 231: ◯福島一恵委員  確かにJRの長町駅前の一等地ですので便利かもしれません。ただ、借地です。借地はお返ししなければいけないと思いますけれども、このビルはどうなるんですか。 232: ◯長町都市整備事務所長  借地契約上は、契約期間が終わりましたらビルを取り壊しをいたしまして、更地にしてお返しするということになってございます。 233: ◯福島一恵委員  地区内がいいのか、地区外がいいのか、いろいろ議論もあるかと思いますけれども、こういう4億円近い建物を建てることが議会にもかからず、それから予決算書にも載らず、市民にも知られずに進んできていいのかと思いますけれども、いかがですか。 234: ◯長町都市整備事務所長  これにつきましては、実は私ども公団に要請をしている事業でございまして、補助金等をいただく場合には仙台市から国の補助等が公団の方に経由していっているわけでございます。当然こういった事務所を建てるに際しましても、先ほど言いましたように約2000万円程度の補助金がおりているものですから、それなりに私どもの方ではチェックはしてございますけれども、ただいかんせん公団の方で先ほど御説明した理由からどうしてもこういった場所にこの程度の建物を建てたいと。それで建設省の方にもお話を申し上げまして、建設省の方からもこの程度でこの規模のものあれば補助金として妥当性があるということで補助金もおりているものですから、そういった意味でのチェックで私どもの方は精査をしていると理解しております。 235: ◯福島一恵委員  ここに公団委託の問題点が私はあると思います。このビルは3階建てですけれども、当初は6階だった予定が何とか3階におさまったということです。こういうことが知らない間に進んでいきます。既にこの副都心の区画整理事業の事業費は平成11年度実績で277億円執行されております。12年度末では421億円、既に今年度で全体事業費の33%、3分の1が使われる予定です。補助金は先ほど言った道路の500億円が出ますけれども、それ以外は保留地の処分金を充てますが、処分金ができるまでは公団が借金をして事業を進めていく。しかし、その中身は予決算書には詳細が出ないと。市の直接施行であれば、例えばこうしたお金の流れは都市改造事業特別会計などに出てくるシステムですけれども、委託したためにそれができないようになっています。議会のチェック機能が著しく脅かされていると思います。  こうした中で保留地の処分の見通しが危ぶまれている、そういう声がたくさん出ております。保留地が処分できなければ、一体責任はだれがとるのでしょうか。局長にお伺いします。 236: ◯都市整備局長  責任をとるということの前に、私どももバックアップをしながら全力を挙げて処分できるようにするということしかお答えできません。 237: ◯福島一恵委員  市長に伺います。保留地が処分できなかった際の財政的な責任はだれがとるんですか。 238: ◯武田助役  本来、区画整理事業というのはその事業そのものが独立採算的な事業でございまして、保留地を財源として事業費が成り立っておるものですから、保留地が上がらないということになれば出る方も実行すると、こういうことになろうかと思います。  責任の問題でございますが、これは公団で事業施行ということでやっておりますので、第一義的には公団ということになろうかと思います。 239: ◯福島一恵委員  市は責任は問われないんでしょうか。 240: ◯武田助役  したがって、局長がお答えしていましたように、そうならないように全力で支援をしてまいるということでございます。 241: ◯福島一恵委員  非常にリスクの多い事業を今抱えております。最悪の場合も考えて行政執行に当たるのが私は市長の責任だと思います。防災もしかりだと思います。こうしたリスクが非常に大きい事業より市民が切実に望んでいる地に足のついた仕事をすべきだと思いますけれども、今回9月の市営住宅の応募状況は、何と13倍と伺っております。現在の市営住宅の管理戸数は幾らでしょうか。 242: ◯住宅課長  現在の管理戸数は9,370戸でございます。 243: ◯福島一恵委員  市営住宅はこれまで最も多く管理しているのはいつですか。今ですか。それともいつだったのでしょうか。そして、何戸だったのか伺います。 244: ◯住宅課長  一番管理戸数が多かったのは、平成3年度末でございます。9,408戸でございます。 245: ◯福島一恵委員  要するに、今は一番多いときよりも減っています。非常に市営住宅の入居者が多くて倍率が高くなっている状況は、そもそも量的に不足しているということが明らかです。これは市の怠慢だというふうに言えます。市営住宅も学校同様に国の2分の1の補助金がつきますし、地元の中小業者の仕事と雇用をふやすことにも貢献します。こういう生活密着型の公共事業にこそ優先してお金を回して、リスクの多い危険なものからは思い切って撤退する、そうしたことも必要かと思いますけれども、これも助役に伺います。 246: ◯武田助役  本来区画整理事業もそうですが、再開発事業もかつてはいわばその事業を起こすだけで民間の手によって事業が成立したということでございますが、昨今特にバブルの崩壊以降、土地問題もございまして、なかなか厳しい事業ということになってございます。したがって、公共事業そのもののあり方も問われているわけですが、この長町の事業につきましては、仙台市のまちづくりのプロジェクトということで位置づけをいたしておりますので、仙台市の財政と相談しながら実現に向けて努力をしてまいりたいと思います。 247: ◯委員長  ここで副委員長と交代いたします。             〔委員長退席、副委員長着席〕 248: ◯副委員長  委員長と交代いたします。  発言を願います。 249: ◯花木則彰委員  私からは土木費、開発審査費に関連をいたしまして、昨年度から事前協議が行われてきました虹の杜団地の開発計画について質問をさせていただきます。  市長は、この計画地に関して都市近郊に残された貴重な緑地の一つである権現森緑地環境保全地域と奥羽脊梁山脈の一翼を担う県立自然公園船形連峰とをつなぐ環境保全上重要な位置にあり、開発に伴う生物の生息、生育空間の孤立化、移動経路の分断に対して強い配慮が求められてしかるべき地域であると指摘をされました。この計画について、現在どのような状況となっているか御説明ください。 250: ◯開発審査課長  虹の杜団地の開発行為につきましては、平成12年8月11日付で許可申請がなされまして、現在審査中であります。 251: ◯花木則彰委員  審査中だということですが、安全性の面を含めてこれまでも事前協議が行われて、そしてそれは終了しているから今申請が出されているんだと思います。現在の経済状況の中で、特に心配をされるのがお金の面で事業計画どおりに進まなくなることだと思いますが、この点審査の中ではどういうふうになっていますでしょうか。 252: ◯開発審査課長  お金の面、つまり資金計画でございますが、これは許可の審査の際に満たすべき条件の一つとなっておりまして、都市計画法の規定によりまして開発者の資力及び信用について審査をするということになっております。 253: ◯花木則彰委員  私は今回の開発計画は、貴重な自然を守るためには許可すべきでないと考えておりますが、同時に事業的に見て相当困難な事業計画だと考えています。私たちが得ております情報でも、融資をする金融機関からその点での心配が繰り返し出されて、なかなか融資の決断ができない、いまだにそういう状況だと聞いております。相当に無理のある計画となっていると思いますが、許可権者としての見解はありますか。 254: ◯開発審査課長  開発者の資力及び信用につきましては、資金計画のほか、納税証明書などの提出書類に基づきまして適正に審査をしておるところでございます。 255: ◯花木則彰委員  例えば、昨年地域住民に説明会を開きましたが、そのときの計画では平成7年で造成をして、年間200区画を売ると。平成13年で完売するとしていました。しかし、今では造成工事を2期に分けて、1期の売れ行きを見て2期に着手すると。事業期間も4年延ばす。1期分の販売も数年間は年70区画、それ以降は年130区画と去年よりも相当ペースダウンをさせています。それでも金融機関からは年130区画を毎年売り続けるということは無理があるということで心配が出されております。全体として戸建て住宅で2,500戸、集合住宅を入れれば2,800戸を超える大規模団地です。計画どおりに売れなければ、すぐに資金ショートを起こすこともシミュレートされています。無理のある計画だと私は感じるんですが、そこは大丈夫だとお感じなんでしょうか。 256: ◯開発審査課長  都市計画法の趣旨に基づきまして、工事の完成、事業の完成についても適正な審査を行っているところでございます。 257: ◯花木則彰委員  例えば貴重な自然を壊すだけ壊して、必要な保全の措置や復元の措置がとられないうちに事業が破綻をしてしまった場合、市民にとってもそこに住んでいる動植物にとっても大変なことになると思います。また、許可をした市の責任も問われると思いますが、そうならないようなしっかりとした審査が今の時代には必要なのではないでしょうか。今適正にと言われていますが、中身がさっぱりわからないんですが、どうでしょうか。 258: ◯開発審査課長  基本的には都市計画法の技術基準など、あと安全面につきましては宅地造成等規制法に基づきまして事業の完成に支障がないかどうかを我々で審査をしているというところでございます。 259: ◯花木則彰委員  安全審査の面については後でもう一度触れますけれども、事業として成り立つかどうかという一定の見識が行政にも今求めれているんだと思うんです。先ほど別の市施行のいろいろな開発の関係でも見通しの問題が言われましたが、民間の事業者であってもこれほど大規模な計画を行うときに、その事業が最後までちゃんといくかどうかということについて見識を持った審査が必要だと思います。  1992年に仙台市がこの虹の杜団地開発に対して融資のための預託金を出そうとしたとき、市議会でも大変大きな問題になりました。当時融資をすることになっていた宮城県労働金庫は、融資限度枠を超えていてここには融資できないと答えておりますが、許可申請書と一緒に提出をされている資金計画書には、どのような内容が記載されているんでしょうか。また、資金を融資する金融機関からは、何か文書が提出されているのですか、伺います。 260: ◯開発審査課長  資金計画書には、収入の分として宅地使用分収入とか、借入金など、それから支出としては用地費、工事費などといったものが記載されております。  なお、金融機関からの文書につきましては、提出を義務づけてはおりません。 261: ◯花木則彰委員  そういう文書を審査されて、そして税金を払っているかどうかということでこんなに大きな事業をやれるかどうかという審査を行うということが土台無理だと私は思います。やはり紙の上だけではなくて、今の時代に合ったしっかりとした審査をやる必要があるのではないでしょうか。金融機関としてその事業の成否にどのような見通しを持っているのか、許可権者としての市が情報を得ることは有効だと思いますが、いかがですか。 262: ◯開発審査課長  金融機関に対してそのような見解を求めることは考えておりません。 263: ◯花木則彰委員  聞かないで、それで市としてこの事業は最後までいけると、十分資金的にも成り立つ事業だと判断できるということですか。 264: ◯木村都市整備局次長  開発許可におきます資金計画についてでございますが、法令により定められた一定の様式の提出を義務づけられております。それはただいま課長が申し上げたとおりでございます。このことはどういうことかと申しますと、開発の許可の設計書のレベルでございますけれども、例えば現況図、土地利用計画図、造成計画図、そのほかにもございますけれども、こういったものの提出が義務づけられておりますが、これらが約1000分の1ぐらいのスケールでございます。つまり、あくまでも計画でございまして、細部のところまでは定まっていない状態での許可が通常でございます。したがって、グロスで範囲をせざるを得ないというところがございますので、このレベルの判断でもって資金計画を審査しているところでございます。 265: ◯花木則彰委員  では伺いますが、そういう審査でいいのかどうかということを問うているわけなんですけれども、開発審査は開発指導要綱に基づいて行われていますが、その目的は何でしょうか。また、自然環境との関係ではどういう役割を果たすべきものとされていますか。 266: ◯開発審査課長  開発許可制度の趣旨といたしましては、無秩序な開発を防ぎまして、開発行為に一定の水準を保たせるということによりまして、良好な宅地を確保して、公共施設の整備を行うということを目的としているものでございます。したがいまして、自然環境との関係でございますが、自然環境の保全そのものを直接の目的としているというものではなくて、ただ良好な市街地の形成に必要な範囲で緑地を初めとする自然環境への配慮を行うということが基準の一つと定められているわけでございます。 267: ◯花木則彰委員  自然環境の保全と緑化の推進のところでは、市長が別に定める自然環境の保全及び緑化の推進のための措置をとるということや、あるいは生活環境の保全と景観への配慮ということで、生活環境関係と自然環境関係を分けて規定されていると思います。また、自然環境関係については、今回の虹の杜の団地開発が最初の適用になったわけですが、環境影響評価条例が適用されて、このような分厚い影響評価書が出されているわけです。こういうことまでして環境に対して配慮をした事業を進める必要があるというふうになっているわけです。その事業というのは、しっかりと資金計画まで含めてできないと、目的が果たせないのではないですか。 268: ◯開発審査課長  当然事業者の方としては資金計画をつくりながら、環境影響評価の内容についても検討してきた結果と考えております。 269: ◯花木則彰委員  まず、事業者がそれはやるということだけで片づけられないと私は思っております。事業者が勝手にやるのであれば、開発審査はやらなくともいいじゃないですか。事業者がきちんと最後までやれるものなのかどうなのか、見きわめなければいけないということで開発審査をやる必要があるのではないか。単なる手続ではなくて、目的が達せられるように市当局は取り組むべきだと思います。  では、この環境影響評価での事業計画ですけれども、最初出された準備書からさまざまな意見を入れて、市長の意見も踏まえて、知事意見も踏まえて事業計画が変更されました。その主な内容をお示しください。また、その変更によって全体の事業費はどうなったのか教えてください。 270: ◯開発審査課長  その内容につきましては、環境影響評価書に記載してございますが、市長意見、知事意見を反映した環境影響評価によって追加して記載された事業計画の内容につきましては、例えば工事施工前の調査の追加とか、施工中から完成後にかけての事後調査、動植物移植のための施設整備、そして工事施工中の濁水流出防止対策など、公害防止にかかわる保全対策などございます。  許可申請に添付されております資金計画書でございますが、その中に記載されている事項につきましては、これは環境影響評価を実施した後の計画金額、計画事業費でございますので、それ以前の金額や環境影響評価によってその前後で変化した額というものは私どもは承知しておりません。 271: ◯花木則彰委員  事業者に直接伺いましたところ、事業費は大幅に圧縮したと言っておられました。前は四百数十億円だった事業費がこの1年間で約100億円も圧縮をされて、それを理由に事業者は金融機関に融資決定を迫っているということも私たちは聞いております。市では、前の計画の時点、つまり環境影響評価の前の時点から事前協議を行ってきたわけで、新しい計画への変更点も御存じだと思いますが、これらの変更というのはかえってお金がかからない、そういう変更だったんでしょうか。 272: ◯開発審査課長  事前協議を市の内部の関係各課と協議している段階では、事業費の額についての協議はございません。そして、その結果としての許可申請段階の事業費についてだけ私どもも把握しているという形でございます。 273: ◯花木則彰委員  事前協議をやる中で、大体それがどのぐらいお金がかかるのか、そして変更点がよりお金がかかるのか、かからないのか、そのぐらいの判断は専門家である皆さんは当然できるんだと私は思います。一般的に考えて、事業費が四百数十億円から300億円台に100億円も減るような中で環境への配慮をより一層ちゃんとやっていこうというのは土台無理な話だと私は思いますし、環境への配慮が紙の上の計画だけで資金的裏づけがないものだと非常に心配をしています。普通事業者は、破綻するような危ない計画はしないはずだというふうに私も、また皆さんも不思議に思われるかもしれません。しかし、今回のこの事業者は普通でないと感じています。主な事業者である日本勤労者住宅協会はどのようなところですか。 274: ◯開発審査課長  勤労者向けの住宅供給を目的といたしまして、日本勤労者住宅協会法に基づいて昭和42年に設立された特殊法人であります。 275: ◯花木則彰委員  特殊法人、それも普通の業者は買うことのできない国有林野を特別に買うことができる団体。そして、今回の計画地全体の中で国有林だった土地というのはどのぐらいですか。 276: ◯開発審査課長  開発区域の全体面積が168ヘクタールでございまして、そのうち国有林につきましては土地登記簿による面積では117ヘクタールとなっております。 277: ◯花木則彰委員  大半が国有林だったところです。同じように、国有林を買った事業計画で途中で破綻した例が仙台市内でありました。国見の無線中継所のところにあるマンションの建設計画ですが、これは今どのようになっていますか。 278: ◯開発審査課長  国見ケ丘5丁目におきまして、日本勤労者住宅協会が行った開発行為でございますが、予定建築物を戸建て住宅というような形で昭和62年に許可を取得いたしまして、平成2年7月に予定建築物を戸建て住宅と集合住宅と変更いたしました。その結果、平成4年8月に開発行為の工事完了公告となっております。  なお、このうち集合住宅につきましては既に建築が完了しておりまして、また戸建て住宅用の宅地につきましては平成12年4月に集合住宅への区画掲出の変更を内容とする新たな開発行為がなされて、現在造成中ということでございます。 279: ◯花木則彰委員  完成したマンションというのは、勤労者住宅協会がつくったマンションですか。 280: ◯開発審査課長  民間の会社が所有しております。 281: ◯花木則彰委員  おかしいのではないでしょうか。結局、勤労者住宅協会はマンションをつくりかけで放棄をしたと。破綻をして、その後何年後も放置をされていた。それで民間の不動産会社に最近になって丸投げをされた。その民間業者がマンションを完成させて売ったというのが事実ではないでしょうか。もう一度わかりやすく言ってください。 282: ◯開発審査課長  日本勤労者住宅協会が行った開発行為につきましては、平成4年8月に開発行為としては完了しております。 283: ◯花木則彰委員  開発行為の目的、そして日本勤労者住宅協会が何を目的としているのかもう一度言ってください。 284: ◯開発審査課長  勤労者に対する住宅の供給ということを目的としておりまして、建物の分譲ということもございますが、宅地の譲渡ということも業務の目的の一つとしております。 285: ◯花木則彰委員  国見のここのマンションは、勤労者に宅地あるいは住宅として供給されて完了したんですか。 286: ◯木村都市整備局次長  国見の物件でございますが、開発許可の内容を充足しておりまして、工事完了公告を平成4年8月12日に行ったものでございます。  それから、勤労者住宅協会の定款に抵触しているかどうかは、申しわけないことでございますけれども、開発許可の内容に入ってございません。先ほど課長が申し上げましたように、私どもが定款を取り寄せて読んだ限りにおいては、宅地の分譲も定款の一部のように読み取れます。 287: ◯花木則彰委員  宅地の分譲というのは、勤労者に分譲、それが目的です。不動産会社に分譲したのでは話にならない。はっきりしていると思います。結局、つくりかけのマンションもろとも民間の不動産会社に丸投げしたということにしかならないじゃないですか。北隣に今元国有林の土地がありますけれども、そこも勤労者住宅協会が持っていたんですが、最近同じ業者に売られて、新しいマンション建設がなされているという状況なんです。ほかの人では買えない国有林を安く買って、民間の不動産会社に結局は売るということがやられている。こういうことを勤労者住宅協会がやっているということです。  さらに、この過程で公益的な目的があるということで都市計画の変更などが行われて、土地の利用はしやすくなって、売り払うときの値段も高くできると。そういう構図がここにあるのではないでしょうか。前回はマンションを途中までつくって破綻をしましたが、こういう前歴のある事業者が今度は虹の杜団地でもどこかで破綻させてしまう危険性は認識をされておられますか。局長、お願いします。 288: ◯都市整備局長  これらにつきましては、法でございますとか要綱でございますとか、そういうことに照らして私どもは判断をいたすわけでございまして、この範疇に及ばない分については私どもはコメントできないわけでございまして、コメントは避けさせていただきたいと思います。 289: ◯花木則彰委員  結局、手続がよければそれでいいんだと。結局、最後に事業が途中で破綻をする危険性についても特に配慮をしないで開発許可を出すという流れになってしまうのではないかと思います。これでは環境も守れないし、市域の発展ということも図れないのではないでしょうか。  あと、技術的な中身でも環境影響評価書で見る限り要注意の箇所は大分あります。亜炭廃坑の上の造成がこういうことで大丈夫なのかという問題、あと盛り土の部分は最大で45メートルもあります。それも両わきがのり面処理ということで、こういった造成地が地震に対して安全なのか、がけ地に13メートルも盛り土をしてその上に集合住宅を何棟も建てるという計画でいいのか。みやぎ台団地の汚水処理水と雨水が流れ込んでいる塩沢川を埋め立ててしまう。そのために580メートルもの長さの暗渠をつくるという異常さ、断面積の計算も現在の河川断面積と関係なく決められているようです。きょうはこういったことを指摘するだけにとどめますけれども、開発許可を出してからでは遅いことがたくさんあります。安全面の審査も当然ですけれども、資金面についてもしっかりとした審査を行っていただきたいと思います。  市長に伺いたいんですが、自然環境保全のためにも重要な地域で、周辺の住宅地も不足をしていない、むしろ過剰になっている地域で、事業的にも無理のある計画で、なおかつ市長のコンパクトシティの構想にも整合していない虹の杜団地開発をこのまま手続だけでどんどん進んでいってしまっていいのか。私は開発許可を出すべきでないと考えますが、どうでしょうか。 290: ◯武田助役  るる御質疑を伺っておりましたが、いずれにいたしましても本件につきましては担当の窓口である都市整備局が厳正適切に審査をするように指導をしてまいりたいと思います。 291: ◯花木則彰委員  この開発計画について、厳正適切に審査をするということですが、結果として市が後で責任を問われるようなことがないようにする必要がある。私は許可されるべきでないと強く指摘をして、質問を終わります。 292: ◯副委員長  以上で平成11年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第7款土木費、第11款災害復旧費、平成11年度仙台市都市改造事業特別会計歳入歳出決算、平成11年度仙台市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算、平成11年度仙台市駐車場事業特別会計歳入歳出決算、平成11年度仙台市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算に対する質疑は総括質疑を除き終了いたしました。  時間を延長いたします。  答弁者入れかえのため、少々お待ち願います。                〔答弁者入れかえ〕 293: ◯副委員長  次に、平成11年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第8款消防費についてであります。  グローバルネット仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔高橋次男委員、質疑席に着席〕 294: ◯副委員長  発言願います。 295: ◯高橋次男委員  私からは、消防ヘリと水防に関する点で日ごろ感じておりました点を幾つかお尋ねをいたしますので、よろしくお願いをいたします。  最初に、消防航空隊について。  本市における消防航空隊の発足は、平成5年4月、川崎式BK117B2型購入にさかのぼり、早7年を経過しようとしています。山林火災における空中消火活動、遭難者の捜索や救助、ヘリコプターテレビ電送システムを活用した上空からの情報収集等、他県への応援派遣も含めた災害活動における機動性を生かした出動要請に備えるべく活躍していることは、まさに近代消防の象徴的存在であります。  まず初めに、平成11年度一般会計歳出第8款消防費中第3目消防施設費からヘリコプター支出関連について御説明を願います。 296: ◯消防局管理課長  平成11年度のヘリコプター関連支出につきまして、まず消防ヘリコプターの経常的な管理経費といたしまして6314万5000円の支出となっております。その内訳といたしましては、消防航空隊の事務所用地の借地料及び格納庫、離着陸帯の使用料が1351万4000円、燃料費が632万2000円、その他消耗品等で1375万5000円、それからヘリコプター2,100時間点検整備と救急医療システム装備に係る業務委託料でございますけれども、2746万5000円、その他ヘリコプター修繕料208万9000円となっております。  また、このほかに臨時的な経費といたしまして、ヘリポート整備といたしまして2億6673万円、庁舎の建設といたしまして1億3142万7000円の支出となっております。 297: ◯高橋次男委員  ヘリコプター関連に関しましては、大変莫大な予算が費やされているというのがわかるかと思います。  次に、そのヘリポート関連でございますけれども、荒浜に建設中の仙台市消防ヘリポートについてお伺いをいたします。  オオタカの営巣地の保護をめぐる市民の方々の意見を踏まえ、慎重審議を終え、本市の本格的ヘリポート完成を目指して工事が急ピッチに進んでいますことは、大変喜ばしいことであります。ヘリポートの平面図を見ますと、3万5000平方メートルの用地に離着陸場、待機場、格納庫、庁舎等のほかに機械室などの附属施設があります。特に、格納庫は本市のヘリコプターよりも大型を想定した室内待機場に本市のBK117を同時に格納できるように設計をされていますが、この趣旨について御説明ください。  さらに、本市の格納庫と並んで宮城県のヘリ格納庫とその管理庁舎も平面図の中に描いてあります。県との消防防災航空協定体制が整っていること、県と全く同一機種のヘリを有し互換性があること、施設の共用を考慮に入れると、県と今建設中の本市の消防施設を共用すれば、仙台も大きな財政的節約となったはずなのですが、なぜそれができなかったのか、その理由、経緯があればお示しをいただきたいと思います。 298: ◯消防局管理課長  まず、第1点目の格納庫の建設規模についてでございますけれども、大規模災害時において、他都市からの応援ヘリコプターの点検等に使用することを考慮いたしまして、現在の建築規模といたしております。将来の増機にも十分対応できるものと考えております。  なお、そのスペースの算定に当たりましては、国内の消防機関あるいは都道府県が保有しております消防防災ヘリコプターの機体サイズを想定いたしまして、建築規模を決定いたしたところでございます。
     それから、2点目の宮城県との共用のことでございますけれども、ヘリポート整備に関しましては、当初計画から宮城県と建設方法等について十分な協議を行ってまいりました。その結果、庁舎、格納庫等を別々に整備することを決定いたしたものでございます。その理由といたしましては、まず第一に大規模自然災害を想定した場合、庁舎、格納庫、燃料給油施設等の主要な各施設は複数に分散し、代替性を持たせることで防災拠点としての機能が確保できること、それから第2点としまして、仙台市消防航空隊の庁舎には消防出張所の機能が加わりまして、宮城県の防災航空隊とは業務形態あるいは隊員構成等が大きく異なること、それから第3としまして、施設等の維持管理上、明確な責任区分が図りづらいことなどの理由がございまして、経済的効率からはいささか不利な面がございますが、庁舎等の建設をそれぞれ別個に整備するものとしたところでございます。 299: ◯高橋次男委員  何かもったいないなという感じもするわけでございますけれども、そのような経緯であればいたし方がないかなという印象を受けました。  続いて、来年4月より24時間飛行体制をしき、災害救助要請などにこたえるということですが、どうしてこれまで24時間体制がとれなかったのか、また、現在パイロット、機体の保守、整備をしている整備士、そしてその消防隊員は何人所属しているのか、今の体制で来年4月から対応できるのかどうか、あわせてお伺いいたします。  また、航空施行規則などによれば、ヘリコプターの飛行できる主な要件として、昼夜を問わず風速17メートル以下であること、これが一つ。二つ目に、見通しだと思いますけれども、飛行視程が5キロ以上であること。三つ目に雲の高さ、雲高が300メートル以上であることが規定されております。特に、夜間における飛行視程5キロ以上については、夜は一般的に見えないという観念を持つ市民にはなかなか理解のできないところでありますが、でぎればわかりやすく御説明をいただきたいと思います。  また、24時間体制の中で夜間の災害救助活動については、日中に比べさまざまな制約があると考えますが、どのような活動、どのような作業、救急活動になるのかもあわせてお尋ねいたします。 300: ◯消防局管理課長  まず、24時間体制がとれなかった理由についてでございますけれども、現在の仙台市が借用使用しております太白区郡山地区にございます株式会社東北エアサービスの仙台ヘリポートは、夜間の離着陸に必要な航空灯火等の照明設備がないほか、付近には高圧電線がありまして夜間の離着陸が困難な状態でありますこと、さらに付近は住宅地でありまして、夜間の離着陸に関して住民とのコンセンサスが得られないなどの理由がございまして、これまで24時間運航ができなかったものでございます。  それから、現在の職員体制等につきましてでございますけれども、消防航空隊の職員配置状況につきましては、平成13年4月からの24時間運航体制移行に備えまして、操縦士及び整備士の増員とあわせまして、これらの職員に対しまして消防業務の遂行上必要な救急救助等の教育訓練のため、消防学校に入校させまして教育を行うなどしているところでございます。  なお、現在の勤務人員は、隊長、操縦士6名、整備士4名、消防隊員3名の14名の配置となっておりますが、消防出張所と効率的、一体的活動を行うための適切な人員配置を行い、24時間運航に対応してまいりたいと考えております。 301: ◯消防航空隊長  夜間における飛行視程のお尋ねでありますが、消防ヘリコプターは有視界飛行による夜間飛行をすることが可能であります。有視界飛行では、昼夜を問わず主要物件や水平線等でヘリコプターの姿勢を確認しながら飛行しますが、特に夜間においては市街地や国道の明かりなどにより視程を確認いたしまして、安全運航には十分配慮してまいりたいと思います。  次に、夜間における航空消防活動の内容でありますが、ヘリコプターの運航は有視界飛行が原則でありますので、日中に比較して夜間の活動は制約されます。実際の活動といたしましては、災害情報の収集や災害現場の指揮支援、津波警報等の広報でありますが、阪神淡路大震災の例を見るとおり、特に大震災時の被害状況の把握や震災火災時の延焼方向予測などに大きな力を発揮することができるものと考えております。  また、遠隔地であっても夜間の離発着が可能なヘリポート間であれば、救急ヘリとして活動することにより重症患者の搬送時間の大幅な短縮が可能であります。 302: ◯高橋次男委員  夜間飛行のことに関してお話をいただきましたけれども、来年4月からということですが、来年4月に向けて現在もう訓練をされておるのかどうか、その点をお知らせいただきたいと思います。 303: ◯消防航空隊長  来年の4月に向けまして、現在近隣の空港への離発着、または宮城県内の訓練所等におきまして夜間の離発着訓練を始めようとしております。 304: ◯高橋次男委員  事故があれば大変なことになるわけでございます。我々が頼りにしている航空隊でございます。ぜひひとつ安全運航に気をつけながら、市民のために頑張っていただきたいと思います。  消防ヘリ点検について引き続き御質問をさせていただきます。  消防ヘリの点検について調べたところによりますと、通常整備など点検は大きく三つ分かれます。通常整備について申し上げれば、飛行前後の各30分の日常点検はもちろんのこと、中間及び定期点検は飛行25時間ごと、同じく50時間、100時間、150時間、特に300時間ごとの機体点検は毎年メーカー委託で約2カ月を要し、さらに1,200時間ごと、2,400時間ごと、4,800時間ごとの点検があります。また、故障、落雷などによる計画外の整備も入っております。  仙台の本機は、本年ちょうど2,400時間の定期点検に当たり、3カ月のメーカー委託点検を終了し、9月中旬に現場に復帰したばかりであります。ちなみに、平成11年度の中間及び定期点検に要した日数は、71.5日で、この数字はそのままヘリコプターの運航停止日数で、年間の約2割に相当いたします。さらに、先ほど申し上げましたとおり、今年は2,400時間点検の年に当たり、それだけで3カ月のメーカー委託点検があり、例年より1カ月多く要することから、推計で101.5日、ほぼ1年の3分の1が飛行できない計算になります。これではいつ起こるかわからない災害救助出動要請に的確に対応できるとは思えません。もちろん、県の防災ヘリと調整をしながら整備体制を整えているとは十分承知いたしております。しかし、県の防災ヘリの出動要請と本市消防ヘリへの出動要請が競合しないとは決して言い切れません。多大な経費を投入している消防航空隊であります。どのような状態においても仙台消防航空隊に常時1機待機をさせ、的確に市民の出動要請にこたえていかなければならないと考えます。  消防ヘリの定期点検を見ると、効率よく的確に災害救助活動に対応するにはどうしても2機における対応が必要になると考えるものであります。参考までにもう1機同一機種を購入するとして、その機体価格は幾らか、年間の維持経費を含めた予算措置はいかほどになるのか、お示しをいただければありがたいと思います。  ちなみに、指定都市12市における防災ヘリコプターの整備状況は、札幌、広島、北九州と本市を除き、すべての都市が2機を保有しております。市は財政的にさまざまな課題を抱えておりますが、すべての市民が健康で安全に安心して暮らすことができる21世紀仙台の実現のためにも、早期に2機を整備すべきと考えるものでありますが、御所見をお伺いしたいと思います。 305: ◯消防局長  それでは、私から2機の整備についてお答え申し上げたいと思います。  現在でも県との連携のもとにおきまして、法定点検中でありましても確実に1機だけは確保体制をとっておるところでございます。御案内のように、消防ヘリコプターはこれまでも情報収集、伝達、さらには林野火災並びに救助活動のほかに、昨年の9月から救急搬送にも取り組んでおるところでございまして、特にこの救急搬送につきましては国においても今後積極的に取り組むという方針も打ち出しておりますことから、国の方におきましても代替機の確保を含めました新たな整備計画も検討したいというふうに伺っておりますので、その辺の推移を見ながら十分検討してまいりたいと思っております。  なお、もう1機増機した場合の予算関係につきましては、管理課長から御答弁申し上げます。 306: ◯消防局管理課長  消防ヘリコプターをもう1機買った場合の購入価格でございますけれども、機体の装備品を含めまして約5億円でございます。  それから、年間の維持費用といたしましては、これまでの実績から推定いたしますと約4900万円となっております。 307: ◯高橋次男委員  消防ヘリに関しましては、大変知識をいただきました。財政的な部分もございましょうが、できれば仙台市民の安全を守るという視点から、なるべく早期に入れるようにお願いをしたい、考えていただきたいなと思います。  次に、水防計画についてお伺いいたします。  まず初めに、1級河川、2級河川に対する本市の水防計画立案実践の件で確認をさせていただきます。  河川の管理については、河川法第4条において「1級河川とは、国土の保全上、国民経済上特に重要な水系で、建設大臣が指定したもの」と規定し、同じく第5条では「2級河川とは、1級河川以外の水系で、公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で、都道府県知事が指定したもの」とあります。河川の管理者は、第9条で1級河川は建設大臣、第10条で2級河川の管理者は当該河川のある都道府県知事が行うとあります。これに対して、水防法では第2章水防組織、市町村の水防責任第3条において「市町村はその区域における水防を十分に果たすべき責任を有する」とあります。この中で水防管理団体を水防責任を要する当該市町村としてこの水防管理者を当該市町村長とすると義務づけ、さらに第4章指定水防管理団体の組織及び活動、いわゆる水防計画の項、第25条において「指定管理団体の水防管理者は、都道府県の計画に応じて水防計画を定め、都道府県知事の承認を受けなければならない」とされております。この根拠に基づいて水防計画が立てられているのだと大まかに理解、認識をするわけでありますが、これでよろしいのかどうか確認をさせてください。 308: ◯消防局長  そのとおりでございまして、水防管理者であります市長が定めることになっております。 309: ◯高橋次男委員  要するに、いざというときは自分のところは自分の責任で守れということなのだろうと理解をするわけでございます。台風シーズンを迎えております。もう既に今年も数多くの台風が発生いたしましたが、本市には被害をもたらすこともなく、無事経過をしていることは、大変喜ばしいことであります。しかし、今年9月11日から12日にかけ、秋雨前線と台風14号の影響で東海地方を初めとして記録的な集中豪雨になり、特に名古屋市を流れる新川や天白川の堤防が決壊し、多くの犠牲者が出る被害が発生をいたしました。本市においても、2級河川の七北田川、同じく梅田川、1級河川の笊川、広瀬川、名取川を持つ都市として、他人事ではない思いでテレビ報道や新聞記事を目にいたしました。  さて、平成11年3月、東北地方建設局仙台工事事務所から名取川・広瀬川模擬はんらん地図、いわゆるはんらんシミュレーションマップが発行されました。0.9メートル掛ける1メートルの大きなものであります。後ほど紹介をいたします。これはおおむね150年に1回の大雨が降り、もし万が一名取川の堤防が破壊したらという想定で幾つかの決壊箇所ごとに浸水状況を想定し、はんらん流の広がりや水深などを時間ごとにシミュレーションをしたものであります。今、紹介をいたします。  これがそうでございます。赤字で表示されている分は2メートル以上、ピンクで表示されている分は1メートルから2メートルでございます。これが時間ごとに表示をされております。建設省が想定する150年に1回の大雨と申しますのは、2日間の総雨量が名取川上流で362.8ミリ以上であります。これは昭和61年の大雨の306ミリのおよそ1.2倍の降雨量であります。同じく広瀬川上流では488.4ミリ、これは同じく昭和61年の大雨の1.4倍の量に当たります。では、今回の名古屋の堤防破壊を招いた降水量はいかほどであったかと申しますと、建設省が名取川で150年に1度想定した降雨量を65.2ミリも上回る428ミリでありました。私が申し上げたいことは、150年に1度という確率はめったに起こらないという数値でありますが、名古屋の大雨のようにいつ起きても決して不思議ではないということもまた事実であるということであります。  建設省のこの洪水シミュレーションマップによりますと、名取川左岸について申し上げれば、ほぼ30分から1時間で水深が1メートルから2メートル、あるいは2メートル以上となる区域は、若林区沖野東小学校と園芸センターを結び、さらに宮城野区岡田を結ぶ線より東側のほぼ全域であります。また、地下鉄富沢駅かいわい、東大野田、郡山小学校、飯田団地付近もこれと同様であり、これが時間ごとにリアルタイムで表示をされております。水防行政にかかわる消防局としては、水防計画を立てる上で大変啓示に富む資料と思いましたが、名古屋の洪水を含めてどのような感想を持ったか、そしてどのように水防計画に生かそうしておられるのか、お伺いをいたします。 310: ◯消防局長  今回このたびの東海地方を襲いました豪雨は、まさに200年に1度のレベルの予想をはるかに超える、数値的には先ほど委員がおっしゃいましたように428ミリという1.7倍に当たるような規模の大水害でありまして、その被害の甚大さと水害の予防、並びに災害の対策の難しさというものを改めて深刻に受けとめた次第でございます。  本市の水防計画におきましては、水防上特に警戒または防御が必要とされる重要水防区域、またはこれに準ずる地域といたしました準重要水防地域を具体的に定めまして、それぞれの箇所に応じました水防活動を盛り込んだ計画となっております。このたびの東北地方建設局で出されましたはんらんのシミュレーションマップにつきましては、名取川、そして広瀬川におきます最悪のケースを想定した浸水状況を示したものでございまして、今後の水防活動あるいは避難対策などを考える上では十分に活用させていただき、今後の水防計画に十分位置づけしてまいりたいなと思っております。 311: ◯高橋次男委員  よろしくお願いをいたしたいと思います。  今年もまた先ごろ仙台市水防計画が出されました。仙台工事事務所の名取川・広瀬川の洪水シミュレーションに大いに私は啓発をされました。この仙台市水防計画について細かい部分ではございますが、大切な部分と考える点がございますので、若干質問をさせていただきます。  台風、異常気象などによる洪水を想定した非常配備には消防団も一次、二次、三次、四次配備等に分かれ、出動配備につきます。名取川流域は気象が複雑で、分水嶺からほぼ曲線距離で55キロと短く、勾配がきついため、雨が降ってからの出水が早く、大体4時間くらいで最も水位が高くなると言われております。このような状況の中で、情報収集、堤防保全などのパトロール、気象緊急時の広報活動を通して任務に当たるわけでありますが、なんといっても堤防の保全が大きな任務と考えます。堤防の保全のためにはさまざまな資材が必要であります。特に、堤防保護のための数種の工法のほとんどに多くの土のうが使われます。この土のうに必要な土の確保は非常に重要なものであります。現に市も水防資材として15万6000枚以上の土のう用の袋を用意いたしております。しかし、土のうに必要な土は、水防資材備蓄基準にはただ「土砂採取場はあらかじめ選定しておく」とだけあります。体験を通して申し上げれば、堤防が緊急を要するということは、堤外、いわゆる住宅側の土地も大雨のためほとんど冠水している状態であるということであります。このような緊急時、しかも豪雨時、さらに夜間、土のう用の土砂の確保はなかなか困難を伴います。現に昭和61年8月、平成元年の8月、平成6年の9月の豪雨の際、名取川右岸をパトロールしていて私はこのようなことを確認しておりますが、本市はどこにどのように土砂の採取場を選定をしておられるのかお伺いいたします。  各河川には用水、堤防高の不足、堤防断面不足などの危惧があらかじめ持たれる区域が重要水防地域図に表示されております。土砂採取場の選定も大事ですが、積極的にあらかじめ想定される河川の危険箇所、いわゆる重要水防区域の近くに土砂をストックしておく必要があると私は考えるものであります。市にはいろいろ指摘された遊休地もあります。大きな公園もあります。避難所である小学校の校庭の一角を砂山として教材として使用しながらストックもできます。これらを水防の資材置き場の一環として活用すべきと考えますが、いかがでしょうか。  また、堤防を濁流から守る木流し工法に必要な樹木についてもあらかじめ予想される区域があるわけであります。この危険が予想されている区域の主要樹木を確認しておくのもそのときにおける迅速な作業のためにはぜひとも必要なことと思うわけでありますが、いかがでしょうか。  また、対処工法として捨て石とかむしろ張り工法などの表示も仙台市水防計画の場所によっては表示がありますが、これらも水防計画の資材器具の中に表示し、準備されるべきと思います。  あわせて、土砂、樹木などの予算措置はそれで十分なのかどうかお伺いいたします。 312: ◯警防課長  1点目の水防用土砂の確保についてでございますが、水防用土砂の確保につきましては宮城野消防署に山砂を備蓄しております。また、合計4,200袋の土のうを各署に分散配置しておりますほか、建設省が河川流域に備蓄している土砂の活用や災害現場で調達することを予想しております。さらに必要に応じて各区にある建設業協会から人員、資材、機材等の協力のもとに土砂を搬送することにしております。  2点目の水防工法に必要な資機材の準備につきましては、水防倉庫及び各消防署に備蓄している資機材はおおむねの水防工法に対処できる用品、機材等でありますが、土砂とか石などの水防資機材すべてを準備していくことは難しい部分もありますことから、建設省など関係機関が備蓄している資機材活用や災害の発生地域で調達できるものについては現地調達をしているところであります。しかしながら、災害時に迅速にこれら資機材の調達を行われることが必要でありますので、特に重要区域等につきましては関係者などに事前に説明するなど、水防資機材などの確保に万全を期してまいりたいと思います。  なお、先ほど委員御指摘のとおり、採取場の事前選択につきましても市の用地等を含めて所有者、関係者等の了解をとっておくというようなことが大切でありますので、その準備についても今後検討をしてまいりたいと考えております。  3点目につきまして、木流し工法に必要な樹木の確保につきましては、従来所有者などに御提供いただいておりましたが、最近は特に市街地において確保が難しくなっております。こうしたことから、木流し工法に変わる工法としてシート張り工法などの方法もございますが、委員御指摘のように樹木などの調達について所有者などに事前にお願いしておくなどの方法を検討してまいりたいと考えております。  次に、予算の措置でございますが、先ほど御答弁申し上げましたとおり、土砂につきましては各署で準備しているものや建設省の土砂の活用などで対応しておりますことから、平成11年度の予算での購入はしておりませんが、実際災害で使用した場合にはその都度補充することにしております。 313: ◯高橋次男委員  シナリオができておるようでございまして……。  万が一堤防が破壊したときの対応についてでございますが、このときはまさに先ほど見ていただいた建設省のシミュレーションマップのとおりになると思います。このとき指摘した地域は、ほぼ海抜はゼロメートル近いところでございます。水はけも悪く、長時間の滞水となります。この区域には高齢者、幼児などの災害弱者も多く住んでおります。その救助についてはボートによる救命活動が主になると思います。それも堤防破壊から時間との競争で15分から20分以内が救助の目安になるように思います。  そこで、本市で備えている救助用のアルミボートの数に関して申し上げれば、中田日辺より下流の最も危険で必要と思われる区域のボートの数は右岸、左岸両岸でわずか7隻、救命具は93あるのみであります。住民の数は左岸だけでも3,200人以上になります。洪水地域の広さ、住んでいる市民の数と対比すれば、これで建設省のシミュレーションを想定しながらの救助活動はかなうべきもありません。私はある程度高齢者や幼児などの人数を把握し、緊急時に備えるべきと考えますが、このことに対する本市の考え方をお伺いいたします。  水防施設の位置、それから個数についても再考部分があるように思えるのでありますが、お伺いをいたします。 314: ◯警防課長  第1点目のアルミボートにつきましては、名取川貞山運河の流域に関しましては委員御指摘のとおりでございます。全市では各消防署、出張所と各河川沿いに主な水防倉庫に合わせて31艇を分散配備しております。先般の東海豪雨災害では、消防機関で持っていたボートの果たした役割は非常に大きかったと聞いておりますので、今後東海豪雨災害の活動も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。  次に、水防施設の位置、個数についてでございますが、水防倉庫の数につきましては、単独で設置しております水防倉庫が26カ所、消防署所に併設されている水防倉庫が27カ所の計53カ所でございますので、水防計画で定めている基準は充足しているものと思っております。  また、設置位置につきましては、必ずしも河川の危険箇所とは一致しないものがありますが、現在の消防署、消防団の機動力から見て、いざというときに対応可能と考えております。しかしながら、最近問題となっております都市型水害などについても十分な対応が必要であることから、今後は市街地の変化、河川の改修なども考慮に入れながら、総合的な見地から検討してまいりたいと考えております。 315: ◯高橋次男委員  よろしくお願いをいたします。  次に、仙台市恒例の水防訓練についてお伺いいたします。  水防訓練は、水防技術の向上と水防に対する地域住民の理解と協力をいただき、あわせて水防思想の普及、啓発を主な目的に実施されているわけであります。しかし、毎年七北田川、広瀬川の大体同じ箇所で水防訓練が実施されております。危険な水域を持つ地域に住む消防団員の一人として申し上げれば、何年かに一度は各消防団の所属する河川の重要水防区域で実際を想定した水防実施訓練があるべきと考えます。これがいざというときに生きた水防活動につながるものと考えるのでありますが、いかがでしょうか。 316: ◯警防課長  毎年実施している水防訓練につきましては、消防職員、消防団員の水防技術向上を図ることを目的として、水防工法種別ごとに資機材活用のあり方、工法の手順などに重点を置き実施しているものであり、相当の効果があるものと認識しております。しかしながら、御指摘のとおり、河川の実情や地域性を考慮した危険箇所での実践的訓練も必要でありますので、全市的な訓練とは別計画のもとに実施する方向で検討してまいりたいと考えております。 317: ◯高橋次男委員  最後に、市長にお伺いいたします。   阪神淡路の震災以来、地震災害には大きな関心が向けられ、市民の防災意識の向上に特段の配慮がなされていることはまことに結構なことであります。しかし、台風、集中豪雨などによる水害は、毎年やってくる確率の高い災害であります。仙台地方建設局のシミュレーションは、150年に1度の大雨洪水を想定したものでありますが、大変現実性のあることが名古屋の水害を通してよくわかったことであります。昔の政は、領地領民を豊かにするため、山を治め、水を治めることがその要諦でありました。しかし、今もその基本は変わっていないと考えるものであります。24時間安心して生活のできる21世紀の防災都市仙台に向けての水防計画の基本的な姿勢をお伺いをいたしまして、私の質問を終わります。 318: ◯市長  水防計画でございますけれども、これは例にもありましたような地域防災計画と対をなす本市の災害に対応して市民の生命、財産を守るための基本的な計画であると認識をいたしております。さきの東海豪雨の経験を加えまして、本市の実態に合うような警戒体制やあるいは防御、避難体制、さらにはまた資機材の整備等々を含めまして、逐次整備を行って、計画の実効性のある推進を図ってまいりたいと考えます。 319: ◯副委員長  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 320: ◯副委員長  御異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたします。  本日は、これをもって散会いたします。...